パチンコ『エヴァ』がアニメタイアップを革命した 誰も語らないパチンコの中の“アニメ”
【オタクに”なるほど”面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】
街を歩いていてアニメやマンガ作品のポスターを目にするのは決して珍しいことではなくなったけれど、じゃあ、今街角で一番目にするアニメポスターはなんだろうと考えると、実はパチンコ店のポスターなんじゃないかと思う。昔からある程度名作アニメ・マンガとのパチンコ・スロットタイアップは見られたが、この10年でその傾向が加速。今やパチンコ・スロットはなんらかのコンテンツとタイアップした台が普通であり、その中でもマンガ・アニメは花形となっている。
だけど、これだけのタイアップがありながら、多くのマンガ・アニメファンからパチンコ・スロットを批評・評価する動きはあまり進んでいない。パチンコは、いわゆるオタク層には特に嫌われる傾向が強いというのもあるだろう。最近では大ヒットアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』がスロット台になったことでも、原作ファンから失望の声もあがっていた。そのため、アニメパチンコのパチンコ台としての評価は存在しても、コンテンツ側から“パチンコのアニメ”への評価は黙殺されてきた。
しかし、アニメの製作費がパチンコの売上で成り立つなど、今やパチンコとアニメは切っても切り離すことができない。そこで、まじめにアニメ・マンガとタイアップしたパチンコのコンテンツとしての評価を書いておきたい、というのがこの連載の趣旨だ。無数に登場するアニメ・マンガタイアップ機で流されている“アニメ”の意味について考えていこう。
■第1回
『新世紀エヴァンゲリオン』【前編】
大仰な書き出しで始めておいてなんだが、いきなり身も蓋もないことをいってしまうと、パチンコとマンガ・アニメというのは基本的に相性がよくない。パチンコには時間軸(物語)の概念があまり存在しないからだ。
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