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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 今度は本格サスペンス!“百合系ファンタジックムービー”の新境地『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』

今度は本格サスペンス!“百合系ファンタジックムービー”の新境地『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』

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 今年3月に公開され、“百合系ファンタジックムービー”という新たなジャンルを開拓した映画『こたつと、みかんと、ニャー。』に続編が誕生。『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』が、11月30日(土)よりシネマート新宿で2週間限定公開となる。

 前作で邦画界に“百合系旋風”を巻き起こした、自称「グラビアアイドルを女優として撮らせたら日本一」の梶野竜太郎が描き出す『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』に込められた思いとは? そして、「今回は百合+サスペンスの破壊力!」と語るこの男のアイドル映画は、いったいどこへ向かうのだろうか……?

──3月に公開された『こたつと、みかんと、ニャー。』では、1週間限定の予定が“大入り”で公開が延長されました。公開当初、ここまでの反響は予想していましたか?

梶野竜太郎監督(以下、梶野) 「グラビアアイドル好き」と「百合系好き」という、男女それぞれにターゲットを絞っていたので、ハマればハマるだろうけど難易度は高いかな、と思っていました。今の映画業界って、広く浅くじゃなく、ニッチな方が面白いことになるという予感はあったので、予想外というより、“この細い穴に刺さったか!”という喜びがありましたね。

──女性のお客さんも多かったと聞いています。

梶野 そうですね。映画館って、こんなにいい匂いしたっけ? っていう感じ(笑)。“かわいい女の子”が好きな女の子って多いじゃないですか。映画を観た女の子が「この監督の描く女の子はとにかくかわいい」と言ってくれたのは、すごく嬉しかったです。

0I0Z1072.jpg梶野竜太郎監督(左)

──その前作に続いて、主演は木嶋のりこさん。監督とは『ピョコタン・プロファイル』から数えて3作目のお仕事になりますが、成長を感じますか?

梶野 今回は、ラストが結構ぶっ壊す終わり方……これはネタバレじゃないけど、まあそういう終わり方なんで、その気配を前半から0.01%ほど出させました。彼女を信用しきった演出ですね。そのへんはもう、ツーカーってことで(笑)。

──今回は南結衣さんと酒井蘭さんが共演ですが、2人は百合系、つまり「女の子とキスする」ということを、どんな風に受け止めたんでしょう。

梶野 意外にあっさりOKでしたね。偏見とか抵抗はないみたいです。とはいえ、本番中、特に最初はバクバクっぽかったですけど。

──では、撮影は順調に?

梶野 酒井だけが川に入るシーンがあるんですが、川の水が思った以上に冷たかった! 男のスタッフでも数秒で出ちゃうくらいで……。あの子は根性あるんでズンズン入っていきましたけど「この冷水の恐怖は! 私しか! 知らないでしょ!」って叫んでました。

──前作同様、今回も登場人物は3人だけです。難しさもあるのでは?

梶野 当たり前だけど、飽きさせないことは常に意識しますね。中華飯店に来て、ずーっとチャーハンだけ食べてる状態ですから。でも、美味しかったり、これなんだ? って思わせたり、いろいろな気持ちにさせることができれば問題ないわけですから。

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