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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 話題の株主優待おじさん、登場!
『月曜から夜ふかし』でブレーク中!

「優待株投資は農業みたいなもん」“カリスマおじさん”桐谷さんに聞く、素晴らしき株主優待生活の世界

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桐谷 確かにデイトレード(一日のうちに売買を済ませて損益を確定させる取引のこと)はギャンブル的な要素がありますが、優待株投資は売り買いするのではなくて、株を持っていると配当が来て、優待券や優待品が定期的に来る。毎日チェックする必要はないですし、種をまいて作物を収穫する、農業のようなもんなんです、えぇ。今、1000万円を5年定期預金にすると、金利は年に4000円にしかならない。ところが、優待株投資をしていると、配当と優待で、金額に換算すると、だいたい年に60万円分くらいくるんですね。150倍も違う。私も以前はデイトレードをしてましたが、今は優待がメインです、えぇ。

――そもそも、優待生活を始めたきっかけは?

桐谷 バブルのころまでは本当によかったんですが、それがはじけて急降下。それから山一証券が倒産して、リーマン・ショックで大損して、2億数千万くらい損失を出したんですね。しかも信用取引という、証券会社から1億も金を借りてやっちゃってたもんだから、もう大変。1日で2000万円くらい損失を出したこともあるんですね、えぇ。おまけに、将棋連盟理事選で会長側に投票するのを拒んだため、一切仕事をさせてもらえなくなり、無収入になっちゃったんです。それで困って夜も眠れなくなったり、ヘモグロビンA1c値もかなり上がっちゃって……。でも、まだ保有している株がいくつかあって、いろいろなモノが送られてくるので、それで生活できるんじゃないかと思ったのがきっかけですね、えぇ。

――2億数千万円ですか!? そこから普通のお仕事に就こうとは思わなかったんですか?

桐谷 棋士は、将棋の巡回教室なんかやって1日8万円くらいもらえるんですが、私の場合はそれも止められちゃいましたし、額が額だけに、普通のバイトに行って1日1万円もらって働く気には、とてもならなかったんですよ。だったら、なんとか優待でお金使わずに生活して、頑張って復活するしかない。株で損した分は、株で取り戻すしかないと思ったんです。

――根っからの勝負師なんですね。

桐谷 1年前にアベノミクスが起こって、昨年12月に信用取引の借金はなくなりました。もし、そのまま続けていたら大儲けしたんですがね……。以前「ダイヤモンドZAi」(ダイヤモンド社)のアベノミクス特集で、6ページほど、バレーボールの川合俊一さんが取り上げられていたんです。見出しに「アベノミクスで外車何台分か儲けさせてもらいました」って書いてあって、あとは豪快に売買した話。その次ページをめくると「早々に勝負を降りて儲け損ねた!」という見出しで、私のページが2ページありました……はい。その後、川合さんとお会いする機会があったんですが、川合さんはアベノミクスでは儲けたけど、その前は大損していたそうなんです。彼は帳面をつけていないから損したことは忘れていて、実はぜんぜん儲かっていないんですよね。だからまあ、トータルでは私より儲けていないなと思って、安心しました。川合さんは運動神経はいいけど、株式投資の腕はそれほどでもないよね。

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