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『サカサマのパテマ』は新世代版『ラピュタ』? 若手アニメ監督を蝕むジブリ症候群の謎

オタクに”なるほど”面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

――毎週、何がしかのアニメ映画が公開されている現代日本。これだけ放映本数が多いと、全部見るのは至難の業……。そんな悩める現代オタクのために、「おたぽる」が送るアニメ映画レビュー! ※本文中には“重大なネタバレ”が含まれておりますので、ご注意ください。

■『サカサマのパテマ』

1311_patema.jpg『サカサマのパテマ』公式HPより。

 現在公開中の『サカサマのパテマ』は、『ペイル・コクーン』『イヴの時間』などの短編で注目され、国内外のアニメコンペンションで数々の受賞歴を誇る吉浦康裕監督初の長編アニメ映画である。11月初頭の封切りより公開3週目に入る本作だが、まずはあらすじを紹介しよう。

 立ち入りが禁じられている「危険区域」をお気に入りの場所としていた、地下世界の姫・パテマ。そんな彼女は、ある日、危険区域にある底の見えない穴へと落ちてしまうのだった。その穴が通じているのは、空を忌み嫌う人々が暮らす世界「アイガ」。そんな世界の中で、少年エイジは空に憧れていた。そんな中、エイジは空に向かって落ちてきた少女・パテマと出会うこととなり、物語が始まっていく……。

 結論から言ってしまおう。これは吉浦版『天空の城ラピュタ』(以下、ラピュタ)である。国民的アニメと呼ばれるスタジオジブリ作品群への壮大なオマージュ作品である。

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最終更新:2013/11/28 14:14
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