結成4年で東京グローブ座を埋めたお笑いコンビ・ラブレターズが確かににおわせる「来てる感」の正体
#お笑い #インタビュー
溜口 それで2人で大げんかして。僕もどちらかというと社長側というか、そういう意見を持ってたんで。
塚本 それまでの単独をやるときには、結構僕らに委ねてくれてたんですよ。でも、1週間前になって、社長とかがバーッと意見してくれたときに、一気に相方がそちら側の意見に同調しだして。“お前までなんなんだよ!?”ってなった。あれはびっくりしたなあ。
――溜口さんは、そのときはどういう心理だったんですか?
溜口 何よりも丸く収めて成功させたいっていうのはあったんですけど、でも、“今言わないとこのライブ自体がぐちゃぐちゃになるだろうなあ、って。僕もやっていて気持ち悪い部分があって、どこが面白いのかわからない状態だったので、ここで一度スッキリさせて2人の意見を言い合わないと、本番でただ恥かくだけだな、って思って。それで1回ケンカしてリセットさせたんです。
塚本 そこからの1週間はスムーズにいきました。
――このライブでやったネタの中で、印象に残っているものはありますか?
塚本 そうですね、「My name is…」っていうキラキラネームのネタとか。キラキラネームって、今あふれてるじゃないですか。僕はバイトでお店の受付みたいなのをやってるんですけど、本当に全然わかんない名前の人が来るんですよ。それを見るたびに「なんなんだよ」って思うんですよね(笑)。「月」と書いて「ライト」と読む、みたいな。キャバクラ嬢とか、ホストの名前みたいなのが多いから。社会派コントを作りたかったんです。そういえば、今回は社会派のやつが多いですね。パンツのネタ(「秘密の青春~僕らのPNT大作戦~」)とか。
溜口 パンツ?
塚本 やっぱり男子はみんな、パンツが見たくてしょうがないでしょう。で、見られる方法を必死で探すじゃないですか。……あれ、これ僕だけなんですか?
溜口 いや、お前の趣味だよ。社会は関係ないよ(笑)。でも、パンツのネタは2人で作っていてすごい盛り上がったんです。学生時代、僕らはイケてなかったんですけど、イケてるやつらって、冗談で女子のパンツを見ようとできる人たちなんです。
塚本 あー、わかるわかる!
溜口 同じクラスの女の子が階段上ってるときに、イケてるやつってこうやって(かがんで)覗けるじゃないですか。それで女の子もそれを見て「ちょっと、やめてよ!」みたいな。僕らもそれをやりたかったんですよ。
――同じことを自分たちがやったら、本気で引かれてしまうと。
塚本 そう、“何あいつ!?”みたいな感じになるので。
溜口 それで実際パンツを見てるわけだから、イケてるやつはいい思いしかしてないんですよ。その分、僕らは頭を使って、どうにかしてパンツを見ようと。そこは2人の意見が一致したよね。
――お2人のイケてない学生時代の経験が、ネタに反映されてるんですね。そう言われてみると、ラブレターズは学生コントが割と多いですね。
塚本 そうですね、結構多いですね。学生時代より、コントで学ラン着てたほうが楽しいですからね。いつも高校当時の学ランを着てるんですけど、学ランも喜んでますよ。
――お2人とも学生時代は、そんなにイケてなかったんですか?
塚本 高校はまだマシだったんですけど、中学がつらくて。そのために一生懸命勉強して、ヤンキーのいない高校に行ったんです。
溜口 僕らは、どっちかがイケてたらたぶん長続きしなかったでしょうね。
塚本 そうだね。イライラするだろうし。
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