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やきそばかおるの「土下座してでも会いたい!」第13回

『そして父になる』『藁の楯』にも出演 エキストラの帝王、増井さんのセオリー

 増井さんは、撮影の準備中でも気を抜かない。特にカメラワークを意識することが大事で、AKB48を例に教えてくれた。

「AKB48は歌の途中でカメラに抜かれた瞬間、みんな素敵な表情をしています。これは、リハーサル等を通じて、どの角度からどのようなタイミングでカメラに抜かれるかを意識しているからだと思います。僕も、たとえ隅のほうで小さく映る時であっても、きちんとした表情で映りたいので、リハーサルの時からカメラの動きを確認して、脳内でシミュレーションしています。映った瞬間にイマイチな表情をしていたら、カットされちゃうかもしれませんから」

 こういったことを踏まえつつ、ほかの演者の邪魔をしないように、エキストラの役割を果たすのだという。

masuda04.jpgどこからどう見ても気になる「園子温」の文字。

■園子温監督に「また来たのか!」と言われて

 ところで、増井さんのTシャツに「園子温」の文字がチラチラと写っていることにお気づきだろうか。増井さんは園子温監督の大ファンで、取材日は、原宿で行われたイベント「園子温祭り」が終わった直後だった。

「監督に向かって野太い声援を送ってたら、『うるせーよ。お前、また来たのか(笑)』って言われました(笑)」

 園監督の魅力は、どんなところなのだろうか?

「監督は、ボランティアエキストラをどんどん起用してくださるんです。しかも、素人同然の僕にも、キャストの方と同じように直接演技指導してくださるんです! 撮影現場は本当に楽しいし、毎日行きたくなるんです!」

 園監督の話になった途端、声のボリュームが2倍になった増井さん。撮影が終わったばかりの園監督最新作『TOKYO TRIBE』にもエキストラとして参加。カットされていなければ、どこかで映っている……と思われる。

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