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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 土下座してでも会いたい!
やきそばかおるの「土下座してでも会いたい!」第12回

消えゆく昭和の記憶……デパートの屋上遊園地を撮り続ける写真家

oku01.jpg「上野松坂屋」の屋上遊園地にて。

身の回りにいそうでいない、ちょっと変わったことをしている人や、面白そうな場所に、文筆家のやきそばかおるが直撃取材!

 デパートの屋上遊園地に魅了され、各地で写真を撮り続けている人がいる。名前は木藤富士夫さん。大人になると、屋上遊園地にはあまり行かなくなるものだが、木藤さんはなぜ撮っているのだろうか? すでに膨大な量の写真を撮っているという木藤さんに、屋上遊園地の魅力を聞いてみた。

oku02.jpg「東急百貨店東横店」の屋上遊園地。(2013年3月31日に閉園)
oku03.jpg「山交百貨店」(甲府市)の屋上遊園地にて。

やきそば 「何枚くらい撮ってますか?」

木藤さん 「3万枚は撮ってます」

やきそば 「さ、サ、三、3万枚!?」

木藤さん 「撮影は、フィルムとデジタルの両方で撮っています。フィルムで撮る理由は、撮り慣れているからというのと、愛情表現といったところですね」

やきそば 「きっかけは?」

木藤さん 「今から10年ほど前、現在の妻と渋谷にある『東急百貨店東横店』の屋上で待ち合わせをしたのがきっかけです。子どもが遊んでいたり、サラリーマンが休んでいる光景を見て『都会の真ん中にこういうところがあるなんて、いいな~』と思って、それ以来、撮り始めました」

やきそば 「デパートの屋上で待ち合わせをするなんて、シャレてますね!」

木藤さん 「彼女の提案だったんです。渋谷の街中で待ち合わせをしたら、分かりづらいから、駅の屋上(屋上遊園地)で待ち合わせようって」

 おお~~!! なんてセンスがいいんだ。彼女(現在の奥さま)の提案がなかったら、木藤さんは屋上遊園地の写真を撮っていなかったかもしれないのだ。

やきそば 「写真を見ると、遊具で遊んでいる子どもたちの表情がイキイキしていますね」

木藤さん 「でも、子どもを撮るのって、ハッキリいってものすごくハードルが高いんです。特に2~5歳くらいの子は、動いてばっかりだし、ブレてしまうんです(笑)」

やきそば 「(笑)。子どもは、はしゃぐのが仕事みたいなところがありますよね」

 もちろん、大人にとっても屋上遊園地は魅力的な場所だ。夕日や青空を見ながら遊べる空に一番近い遊び場であり、風を感じたり雪景色が見れたりと、四季を感じて遊べるところも魅力だと木藤さんは語る。

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