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YouTube公式チャンネル普及の影響も? 最近のPVがシンプルになっている理由

 もっとも、低予算ながらアイデアを凝らしたPVも少なくない。“全編iPhone自撮り”で話題となった、でんぱ組.incの「冬へ走りだすお!」などは好例だろう。刺激的なPVをもっと増加させるためには、どんな方策が考えられるだろうか。

「海外だと、PVはミュージックビデオと呼ばれるのが一般的で、すでにプロモーションツールを越えた、ひとつの独立したコンテンツとして評価されています。古典的な例はマイケル・ジャクソンの『スリラー』あたりで、ミュージックビデオは短編映画のようなコンテンツとして受け入れられてきた歴史がある。最近は日本でもPerfumeやサカナクションなど映像作品も含めて評価されるアーティストが増えていますが、PVそのものがコンテンツである、という考え方がもっと浸透すれば、彼らのような成功例はもっと出てくるでしょう。映像美や物語性を追求した質の高い“ミュージックビデオ”であれば、YouTubeの小さな画面で観るだけではなく、DVDやBlu-rayで存分に楽しみたいというユーザーも増えるはずですから」

 YouTube公式チャンネルの増加は、放送系メディアにおけるPVの希少性を失わせた反面、音楽映像へのユーザーの関心やニーズを高めているのも事実。制作予算縮小は音楽業界全体の傾向だが、それを跳ね返すような充実した映像作品の登場を望みたい。
(文=マツタヒロノリ)

最終更新:2013/10/14 09:00
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