山形のソウルフード「どんどん焼き」
#100均3品食堂
まずはボールに適量のたこ焼き粉、ふりかけ、天かすを入れて、これを水でゆるゆるに溶く。
生地にたこ焼き粉をセレクトしたのは、最近のどんどん焼きのトレンドとなりつつある「モッチリふわふわタイプ」を目指すため。「カッチリしこしこタイプ」にするのであれば、膨張剤などが入っていないお好み焼き粉をセレクトするといいのではないだろうか。
本場のどんどん焼きには、鰹節パウダーや青海苔、紅しょうがのみじん切りなどが入るのだが、これらをワンセットとして補ってくれるのが、ふりかけの存在である。複数の材料が組み合わされた存在は、こういうときに心強い。
そして唯一の具である天かすについては、完全に私の好みだ。天かす、大好き。
本来のどんどん焼きは、大きな鉄板に生地を四角く広げて作るのだが、わざわざホットプレートを出すのも面倒なので、卵焼き用の四角いフライパンを使ってみることにした。
本当のことをいえば、まず普通のフライパンで焼いてみたのだが、テフロン加工の効果が末期を迎えており、焦げ付いてしまってひっくり返せなかったのだ。その点、卵焼き用のフライパンは使用頻度が極端に低いので、同じ時期に買ったにもかかわらず新品同様である。
お玉1杯分の生地を流し込んで薄く広げ、そこにウスターソースを掛ける。
いい感じに生地が焼けたところで、慎重に裏返す。たこ焼き用の粉を使ったのだが、生地のフカフカトロトロ度が予想以上に高く、薄く焼いてひっくり返すのがなかなか難しい。
本当は鉄板の上で割り箸にクルクルと巻くのだが、このフライパンだと構造的にそうもいかないので、両面が焼き上がったところで皿に取り出してから、クルクルクル。
仕上げにウスターソース、マヨネーズ、追加のふりかけを掛けたら、3品食堂風どんどん焼きの完成だ。本場のものに比べると、ちょっとボリュームが足りないけれど、なかなかの再現度じゃないだろうか。
山形でどんどん焼きを食べたのが結構前なので、実はその味を忘れ気味だったのだが、これを食べて思い出した。そうそう、こんな味だった。もっとボリュームがあって、さらにシンプルだったかな。ちょっとふりかけと天かすを奢りすぎたようだ。でも満足。
300円分(税別)の材料で軽く5枚は作れるようなので、この勝負は私の勝ちだ。
どんどん焼き屋さんにも、お好み焼き屋さんのように予算に応じたトッピングという文化があり、チーズだったり、カレーだったりを追加できる。そこで2本目以降はせっかくなので、冷蔵庫にあったものを適当に巻き込んでみた。
お店だと値段が気になってなかなかトッピングに挑めないが(プラス100円とかだけれど、もともとが150円とかなので高く感じる)、自宅ならそのあたりはフリーダムなのがうれしい。
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