「ウケるようになって、戸惑ってる……」気鋭の女性コンビ・日本エレキテル連合の“コント道”
#インタビュー
――コントの衣装と小道具へのこだわりが強くて、大量に持っているそうですね。
中野 はい、ネタで使ってない衣装も多いです。私たち、コントのネタは30本くらいしかないんですけど、衣装だけで300着ぐらいあります。そのために家を一軒借りました。あと、ガレージも借りたりして、そういうところにもお金がかかってます。
――一度買ったものは捨てられない、っていう感じですか?
中野 そうですね、ゴミ屋敷です。
橋本 モノが多すぎて管理ができないのがつらいですね。本当はもっといっぱいいろいろ欲しいのに、どこにしまっていいかわからない。だから、コントで「これが欲しい」って思ったら、準備のために3時間ぐらい前から探し始めないといけないんです。
中野 一応、1つの部屋に3本物干し竿をかけて、そこに衣装がバーッとかけてあるんですけど、それでも足りなくて。メガネだけで50個ぐらいあったりして、それがいろんなところに散らばってます。
――普段はどうやって衣装や小道具を探してるんですか? よく行く店とかありますか?
中野 あります。近所に行きつけの店が4つ。そのうちの1つのリサイクルショップはすごいですよ。今そこで狙ってるのが、でっかいお琴。ゴルフクラブが1本100円だったりとか、とにかく格安なんです。
橋本 あと、作業服・作業用品の専門店。あそこは楽しいですね。
中野 私たち、ルミネとか行って買い物するよりキャッキャ言ってますね。「ゴム手袋がある!」とか「どのヘルメットにしよう?」とか、そういうのが楽しいです。
橋本 「胸に差すボールペンは何色にする?」とか、いろいろアイデアが膨らんで2人でテンション上がっちゃいますね。あと、フリーマーケットとか骨董市は必ず調べて、時間があるときは遠出してでも行こうって決めていて。それと、市のリサイクルの掲示板みたいなのがあって、そこに「燕尾服譲ってください」っていうのは出してます。探してるんですよ、燕尾服。
中野 あと、十二単。
橋本 なかなかないんですよね。
――でも、そういうやり方で衣装や小道具を買ったりしていると、さすがに出費がかさみそうですね。
中野 でも、見ちゃうと欲しくなるんです。「あのときあれを買ってなかったからこのネタができない」ってなる方が怖い。
橋本 その辺は2人で意見が一致していて、お金を惜しまず買うようにしてます。最近、こんな(両腕で抱えるくらいの)でっかい鈴が欲しいって言ってて。
中野 何に使うかっていうのは決めてないんですけど、でっかい鈴は探してます。
――ご自分たちの普段着は買わないんですか?
中野 そうですね。相方は今年の夏、Tシャツ2枚だけで乗り切りました。
橋本 帰ったらすぐ洗って、干して。
中野 自分たちの服なんてもう何年も買ってないですね。興味がないわけじゃないんですけど、そのお金があるなら衣装を買いたい。
――衣装と小道具にそこまでこだわるのはなぜですか? もともと買い物好きなんですか?
中野 いや、違います。コントのためです。女子だから、変身願望があるというか、違う人になれるのが楽しくて。アクセサリーとかまでこだわっちゃうんです。別の役なのに同じ衣装を着てるっていうのがすごく嫌で、変えちゃったりとかするんです。いろいろなネタをやるけど、メガネやネクタイも一度もカブってないです。そんなとこ誰も見てないんですけど。
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