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大気汚染は市民の調理が原因!? 北京市政府担当者の責任転嫁に、ブーイングの嵐

a1380.jpgイメージ画像(「足成」より)

 北京市が、再び過去最悪レベルの大気汚染に見舞われている。10月5日には、 大気汚染物質PM2.5の1日当たりの平均濃度が、WHO(世界保健機関)の指針の10倍以上のレベルに達した。翌6日には、 高速道路の封鎖や空の便の欠航など、 大気汚染の視界不良を原因とする交通網の乱れも発生した。当時は国慶節の連休中で、工場や車の排気ガスも普段より少なかったにもかかわらず、である。


 一方、そんな視界不良の北京市で、ある人物が五里霧中の迷言を吐いてバッシングに晒されている。

 北京市人民政府外事弁公室の趙会民主任が8日、記者会見の席上で大気汚染について問われた際、「中国人の伝統的な調理法もPM2.5の濃度上昇に少なからず貢献している」と発言したのだ。

 大気汚染に対する政府の無策ぶりに不満の声も高まる中、まるで市民に責任転嫁するような主張に、ネット上では批判が集中。

 中国版Twitter「微博」上には、

「よしみんな、これからは環境改善のために外国料理だけを食べよう」
「大気汚染で頭がおかしくなったか? そのうち、『空気が汚れるから息を吐くな』と言い出すに違いない」
「なるほど、日本の空気がきれいなのは、なんでも生で食べるからか……。んなわけない!」

など、発言から24時間で2万件の批判コメントが投稿されている。

 事態を受け、北京市環境保護局は翌日、「調理による油煙はPM2.5の主な発生源ではない」と同主任の発言を慌てて否定したが、大気汚染に対する行政の認識の低さが露呈した一件となった。
(文=牧野源)
 

最終更新:2016/01/27 18:14
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