ネルシーニョがコーチなら可能性あり!? ラモス、リオ五輪代表監督の実現性
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このようなラモスの成績から考察すれば、五輪日本代表監督の座は、時期尚早といったところだろう。まず、五輪代表監督になるためには、ビーチサッカーではなく、J1での実績が必要だ。たとえば、ロンドン五輪を率いた関塚隆(現:ジュビロ磐田監督)は、川崎フロンターレをJ1の強豪クラブに引き上げた手腕を買われた。川崎にはジュニーニョという絶対的なストライカーがいたが、ロンドン五輪でその役を担ったのが永井謙佑である。その永井の活躍もあり、ベスト4に進出したが、その半面、永井を抑えられると力が半減してしまう課題は川崎時代と同様だった。
つまり、J1リーグでの実績と五輪代表監督の結果はリンクしている。北京五輪を率いた反町康治(現:松本山雅FC監督)は、アルビレックス新潟を、J2下位からJ1中位まで引き上げた実績を買われた。ただし、中位止まりというのを憂慮すべきだった。結果、北京五輪でも上位に進出することはできず、グループリーグで敗退となった。また、アテネ五輪を率いた山本昌邦(現:解説者)は、グループリーグで敗退した後に、J1の監督を務めたが、アテネ五輪同様に結果を残すことはできなかった。
このように、史実から考えれば、リオ五輪代表監督に手倉森誠(現:ベガルタ仙台監督)の名前が挙がっているのは妥当だ。手倉森監督は、ベガルタ仙台をJ2からJ1上位チームへと引き上げた。しかも、外国人に頼ったサッカーではない。ラモスよりも、リオ五輪での結果を期待できる。
ただし、先日、ラモスへの期待が高まる出来事があった。このジャストタイミングで、ラモスがネルシーニョと食事をしていたらしい。J2に降格した柏レイソルを、J1リーグ優勝に導いたネルシーニョがコーチ・参謀となるならば……。ラモス五輪日本代表監督は、一気に現実的なものになるだろう。
(文=石井紘人@FBRJ_JP)
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