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週刊誌スクープ大賞

「まだ口に出していない秘密があるはず……」“闇の帝王”許永中出所で、政・財界人が震え上がる!?

 次は第3位。新潮が今年5月、韓国クラブママの生活保護不正受給が発覚した際「絶対に許せない!」と叫んだ三原じゅん子自民党参議院議員(49)の身内に、生活保護受給者がいると報じている。

 身内というのは、三原議員の公設秘書を務めていた山口智之氏(38)である。二人は事実上の夫婦であることがフライデーの報道でも明らかになっていると、新潮は書いている。

 新潮も二人が仲睦まじく暮らしているところを、何度も目撃しているのだ。

 しかも国会議員秘書給与法では、配偶者を公設秘書にすることを禁じている。事実婚だからとそのままにしてきたのを、三原議員はこの8月、当選以来3年間公設秘書として仕えてきた山口氏を私設秘書に切り替えた。さすがに政治家として道理が通らないことを自覚したのではなかったかと、新潮は追及している。

 しかし、もっと深い事情があると、山口氏の実家のある神戸在住の知人がこう語る。

「実は地元にいる彼の妹さんが困窮状態にあり、この数年、生活保護受けとるんですわ。これが表に出たらまずいと思って、山口さんを切ったと聞きました。(中略)それに三原さんだって、実際にはカミさんのようなもんやし、議員という立場上も、彼に支援を促すのが筋とちゃいますか。彼女は昨年4月、神戸の中華屋で行われた山口さんの実家の法事に出席し、婚約者と紹介されてたんだから。山口家とは、もう身内の関係なんですよ」

 民法には「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養する義務がある」(第877条1項)とある。

「三原議員と山口氏が事実上、収入を一つにする世帯である事は明白ではないか」(新潮)

 神戸市の生活保護の担当者も「うちは内縁関係も親族とみなします」と話している。

 生活保護の不正受給を追及してきた三原議員はどう答えるのか。彼女の事務所が新潮編集部に、概ねこういう回答を寄せたという。

「山口秘書とは内縁関係にはありません。彼の妹の生活保護受給については、他人のプライバシーに関することなので、お答えい確かねます。議員はこの件を知りませんでした」

 今月開かれる国会では、生活保護法の改正案が提出される予定で、そこには扶養義務者への支援要請の強化が盛り込まれるという。元女優の三原議員、どんな名演技でこの危機を乗り切るのか、見物である。

 闇の帝王、裏社会の代理人、浪速の怪人などと、数々の異名を欲しいままにした許永中氏(66)が9月末、13年あまりの服役を経て出所した。

 ポストは韓国のソウル市内にある「南部矯導所」を出所した直後を写真に撮り、肉声を伝えている。彼の出所で震え上がる政・財界人も多いのではないか。

 許氏は大阪・北区中津に生まれた在日韓国人。彼は、1980年代前半のバブルの勃興期から絶頂期、そして崩壊を経て99年に身柄を拘束されるまで、裏社会との太いパイプを背景に政財界に深く食い込んだ。

 政治家でいえば竹下登元首相、財界人でいえば太田清蔵・東邦生命元社長など各界の一流の人物たちとの人脈を築いた。

 大阪の中堅商社・イトマンから3000億円に上る巨額資金を闇に流出させ、およそ360億円の損害を与えた特別背任の罪に問われ、逮捕された。

 いまひとつは石油商社・石橋産業から手形180億円を騙し取ったとする事件の詐欺容疑で逮捕されているが、この事件には不可解なものがある。事件に関わった当事者の一人がこう話している。

「当時、石橋産業側は傘下の建設会社を同業他社と合併させるという許氏の事業プランに合意して協定書まで交わし、許氏に180億円の手形を出した。また、許氏には当時、銀行から同額の融資が見込めたので、返済能力もあった。騙す方も騙される方も、その意図がなかったのだから、詐欺罪が成立するのは不可能だ。では、なぜ事件になったのか。それは許氏のビジネスパートナーで、裏社会の大物の代理人として動いていたヤメ検弁護士の田中森一氏を検挙することが、当時の検察にとって至上命題だったからだ。だから、わざわざ田中氏が関与した無理筋の手形詐欺事件にした。言うなれば、許氏は巻き添えを喰った形だ」

 許氏は日本のバブル前後の政治、経済を実際に裏で動かしてきた当事者である。あの政治家、あの大企業、あの事件の裏側で本当は何があったのか――それを身近に知る重要な「歴史の証言者」だから、当時の捜査関係者がこう言っている。

「イトマン事件で逮捕、保釈された後も竹下元首相が許氏と会っていたのは、取り調べで竹下氏に関することは一切、しゃべらなかったからだといわれた。まだ、知っていても口に出していない秘密があるはずだ」

 ついに大物仕事師がシャバに戻った。まだ66歳である。最後の大仕事で、世間をアッといわせる時が来るかもしれないと、ポストは結んでいる。

 許氏が真実を語るとすれば、ぜひ聞きたいものである。

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