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週刊誌スクープ大賞

「まだ口に出していない秘密があるはず……」“闇の帝王”許永中出所で、政・財界人が震え上がる!?

motoki1006.jpg「週刊文春」10月10日号 中吊広告より

今週の注目記事
第1位「久子さまと安倍首相 天皇が案じる『際どい決断』」
(「週刊文春」10月10日号)

第2位「“闇の帝王”許永中の独占肉声『日本で話をつけなあかん奴ら』がいる」
(「週刊ポスト」10月18日号)

第3位「11歳年下『内縁“夫”』とセレブ生活でも『三原じゅん子参議院議員』の身内が生活保護」
(「週刊新潮」10月10日号)

第4位「最後までペンを離さなかった山崎豊子さん」
(「週刊新潮」10月10日号)

第5位「JR北海道 社員の8割以上が『革マル系労組』所属」
(「週刊文春」10月10日号)

第6位「『年金詐欺10万人訴訟』を本誌は全面的に支持します」
(「週刊ポスト」10月18日号)

第7位「世界的科学者が目撃した『原発汚染水の海域』と『放射能汚染の実態』」
(「週刊現代」10月19日号)

第8位「徳洲会マネー100億円を貪る『わるいやつら』」
(「週刊文春」10月10日号)

 ガッカリである。フランスで行われた「凱旋門賞」のことだ。今度こそ日本の悲願を叶えてくれると思っていたオルフェーブルが、まさか大差の2着。キズナも4着に沈んだ。優勝したトレヴとの差は5馬身。決定的な差である。ゴール前、追い詰めるのではなく、差が開いてしまったのだから、トレヴの強さがわかろうというものだ。レース後、池江調教師が語ったように、凱旋門の扉は再び固く閉じてしまった。

 「凱旋門賞」はハンデ戦に近い。オルフェが59.5キロ、勝ったトレヴは3歳牝馬だから54.5キロ。ハンデ差は実に5キロもある。しかもトレヴは4連勝中の3歳最強牝馬である。ハンデ1キロで1馬身の差が出るといわれる。5キロ差だから5馬身。オルフェとトレヴが同斤量だったら並んでいたと考えるのは、負け犬の遠吠えか。

 しかし、ここ10年で見てみても、勝馬は3歳馬が圧倒的で、2007年に4歳牡馬のディラントーマス(59.5キロ)、2012年にオルフェを破った4歳牝馬ソレミア(58キロ)がいるだけである。競走馬にとって59.5キロを背負って走ることなどまれだ。伝統あるレースだが、この斤量を改正しないと、古馬が優勝するチャンスは極めて少ないと言わざるを得ない。

 来年からは、オークスを勝った3歳牝馬を送り込むという案はどうだろう。ジェンティルドンナ、ウオッカ、ブエナビスタのクラスが出たらいい勝負になるはずだと思うのだが。

 さあ、今週も質より量でいこう。まずは文春が先週の新潮とは違う視点で「徳洲会」を扱った記事。

 先週新潮が、徳田毅自民党代議士(42)の選挙違反を捜査するために、東京地検特捜部が動き、100カ所近い捜索を始めたことを報じたと書いた。

 その徳田氏の父親・虎雄氏(75)は巨大医療グループ「徳洲会」を一代で築き上げた人物だが、その大組織が大揺れに揺れている。

 虎雄氏は十数年前にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、眼だけしか動かせないが、その眼でプラスチックの文字盤を追い、意志を伝えている。

 だが、その虎雄氏に取って代わろうという人物がいて、それとの間で内紛が起きていいると文春が報じている。

 興味深いのは、内紛の中心人物は、虎雄氏の金庫番として長年支えた能宗克行氏(今年2月に解雇されている)と、新潮社の「週刊新潮」「フォーカス」の記者で、「徳洲新聞」の編集発行を請け負っていた久恒信夫氏だということだ。

「徳洲会の全てを知り尽くした能宗氏は解雇無効処分を求めて提訴するとともに、マスコミ対策に長けた久恒氏と親しい産経新聞の検察担当記者を通じて、徳洲会の内部資料をごっそり特捜部に持ち込んだのです。創価学会にせよ共産党にせよ、組織ぐるみ選挙は統制が取れているため、選挙違反の決定的な資料はそう簡単には出てこない。ところが徳洲会の場合、金庫番が体ごと飛び込んできた。検察にとってこれほど美味しい話はない。その“ご褒美”で産経は本件の特ダネを報じたのです」(社会部司法担当デスク)

 文春は「100億円を貪る『わるいやつら』」とタイトルを打っているが、どっちもどっちではないのか。なるほど先週の新潮の記事が詳しかったのは、元記者からのタレコミのようだ。

 今週の新潮は、この件に関してはコラムで小さく扱っただけ。そして最後にこう結ぶ。「大山鳴動してネズミが何匹ひっかかるやら?」。大山鳴動させたのは、新潮ではないのか。

 この事件、スジが悪そうだから、政界を巻き込んだ贈収賄事件などにはならないかもしれない。

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