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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 未完マンガが生まれるワケ

お蔵入り、連載中断、編集長交代……未完マンガはどうして生まれるのか?

 さらに、編集部とモメて、やめてしまう場合もあるようだ。『愛しのDUTCHOVENガール』というグルメマンガは、連載中に編集長が交代し、「編集部の方針が変わったとかで、いきなり作品内容を変えろ」と言われてしまったそう。納得できず、編集長を呼ぼうとしたら、編集長は「来やしない」。しかも、その理由が「打ち合わせの時間帯が夜」だから。作者は昼に仕事をしているので、編集と話す時間はおのずと夜になってしまうのに、マンガの仕事は二の次にして「編集長の都合に合わせろ」と言われたら、さすがに怒りも湧いてくる。あと1話分ぐらいで単行本にもできたし、まだ主人公の顔も見えていないのに、こんなに中途半端な形で終わってしまったのは残念だろう。それに、作品に対する愛着はあっただろうし、担当編集との仲も悪くはなかったそうなので、余計に腹立たしいかもしれない。

 きっと、ほかの作者の未完で終わっているマンガや単行本に収録されなかった作品には、こんなふうにさまざまな事情があるのだろう。でも、その理由がわかっていれば読者も少しは納得できるし、もし作者本人が「描きたくない」「描けない」というわけではないのなら、「描いてほしい」「待っている」と伝えることもできる。そうすれば悲しい思いをする人も少なくなるので、作者のみなさんには、せめて未完の理由を教えていただきたいものだ。

最終更新:2013/10/04 16:00
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