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宍戸留美×小明×Voice Artist【声優 on FINDER!】vol.25

「これからの人生、小明ちゃんに決めてもらう!?」【小林有子】No“43”のボーダレス

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――同じフロアでも、病み具合が違うし、難しそうですね。

小林 本当に色々でした。マジすぎる人もいるし、ちゃんと化粧もして、ぴしっとして、「え? あなたがそうなの?」って人もいるし。だから、私もどう思われてるかわからない。

――どのぐらいで退院しましたか?

小林 先生に「退院したい!」って懇願したら、「検査もはじめたばかりで、全然まだまだなのに……」って、嫌々ながら1週間ぐらいで出してくれました。みんなそうなんじゃないかな、仕事とかで精神的に疲れると休みたくなって入院するのに、したらしたで、消灯は夜9時だし、朝は6時半に絶対起床、決まった時間に食事。だんだん窮屈になってきて「お願いだから出して!」みたいな。

――まだまだだったって、大丈夫!? そして、ものすごい痩せられたんですよね。ちょっと前のブログの写真を見たら、思いのほか丸くて、今とはシルエットが別人でしたよ。いつ太られて、どの位で戻したんですか?

小林 なんか、気がついたら太ってたんですよ。いつ、とかもぜんぜん覚えていない。自分が太ったってことも、なかなか気付かなくって、うっすら「太ったかな~、体重計乗ってみようかな」って思ったら、「エーッ!!!」みたいな。

――それは、具体的に何キロぐらいになったんですか?

小林 80キロぐらい。

――お~!! それは、ライブアイドルをされていたとき? 入院前後? 20代? あれ? 時系列が絡まってきました。

小林 あー……。もう、ぶっちゃけて言うと、『クリーム』で全盛期だった頃で、私24歳くらいなんです。

――へ!? てっきりあの頃で17歳ぐらいだと思ってました!

小林 あの時代、24歳なんかがグラビアに出してもらえなかったんですよ。最近、友達が出てる週プレを買ったら、表紙の女の子は24歳で「まだまだこれから!」みたいに書いてあって、「エーッ!?」ですよ。

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――お菓子系の雑誌のアイドルは、若けりゃ若い程いい、みたいな風潮もありましたしね……。

小林 それと、ポルノ法みたいな、厳しいのが入ったんだよね。真実はわからないけど、16歳とかの若い子を、本人や親の許可なく撮ったってことで、カメラマンがどんどん逮捕されたの。だから、『クリーム』でセーラー服を撮ることができなくなった時期があったんです。だから、みんな慌ててサーっとブレザーに移行して、「制服に見えるけど、制服じゃないよ」みたいな(笑)。……あれ? 今なんの話だっけ?

――体重!

小林 そうだ(笑)。病院でもよくあるのよ、「今、何の質問だっけ?」みたいな(笑)。ダンスとかラジオ体操とか、やれるもん全部やって、ごはんも制限したら、一年間でほぼ元通りになったよ。もう大人なんで、痩せすぎるとげっそりになっちゃうじゃないですか。だから、ちょっと太ってるぐらいがちょうどいいかなって思うけど、もうカレーとか、ラーメンとかは、食べたくても胃が無理で。ずっと食べなかったから。

――体内の改革に成功したんですね。体重が一年で半減っていうのは凄すぎます! それにしても、小林さんは病んでる風にはぜんぜん見えないですね。

小林 今はかなり良くなりましたけど、前はもっと喋れなかったんですよ。ろれつが全く回らなくなっちゃって。それも東京医大でぜんぶ調べてもらったけど、「悪いところはありません」って言われて、原因がわからなくて。こういう機会では大丈夫なんですけど、親しい人と電話とかしてると完全に何を言ってるのかわからなくなっちゃうみたいで、母にもうまく伝わらなかったりします。でも、緊張状態からか医者では喋れちゃうので、「喋れてるじゃん」ってなっちゃって……本当は違うのに! しゃべれないから人とも会えないし、外国に行ったんです。英語はわりとすらすらしゃべれるから。

――不思議! 呂律が上手いこと英語の発音とマッチしたんでしょうか? リハビリにもなりそうですね。

小林 そうですね。外国に行くのは、すごい良かった。でも、お金がかかるんで、そんなに行ってらんないじゃないですか。ちょっと前まで、1ヶ月で2回ぐらい行ってましたけど……。

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