優勝寸前でも座席ガラガラ……プロ野球・楽天ナインの憂鬱な「ロードの旅」
#プロ野球
優勝目前となったプロ野球・楽天は24日、西武ドームで4位の西武と対戦。先発したルーキー・則本昂大の力投も報われず、最後は3-4でサヨナラ負けを喫した。球団創設9年目で初のリーグVに向け、周辺もさぞかし騒がしくなってきたのかと思いきや、実は肝心のファンが一番盛り上がっておらず、ナインたちは憂鬱な日々を送っているという。
9月21日から、およそ2週間もの遠征に出ている楽天ナイン。札幌、所沢、千葉、福岡、大阪と、まさに全国を飛び回る日程だ。
「長距離移動を繰り返しながら試合をする選手も大変ですが、もっと大変なのは裏方さんやマスコミ。優勝した時のビールかけ会場の確保や設営準備、ビールそのものの運搬など、常に“その時”に備えて動きます。特に在仙のテレビ局は優勝特番を初めてやる上に、あちこちに会場が移動する。ノウハウもなく、みんな慌てふためいているのが実情です」(球界関係者)
それでも、東北復興のシンボルであるイーグルスの優勝となれば、その経済効果は大きい。さらに、復興と想いを重ねて応援するファンも多いのかと思いきや、24日の西武ドームは「内野も外野も、楽天側は空席がかなり目立っていた」という。
「確かに、球場は都心から離れているので試合開始1時間後くらいには埋まるかなぁと思っていたが、いつまでたっても埋まらない。優勝目前で『いつ盛り上がるの? 今でしょ!』という状況なのに、ファンがいないのは、これほど寂しいものはない」(スポーツ紙プロ野球デスク)
また、あるナインはこの光景に肩を落としながら「やっぱり、僕らはまだまだ認められていないという証拠だと思います。確かに、楽天ファンでスタンドが埋まらないのはガッカリですが、現実から目を背けてはいけない。(客を動員できる)マー君も来季、どうなるか分からない状況下で、こうしたことにもちゃんと取り組まないと……」と話す。
この日、千葉ロッテも勝ったため、マジックは減らないまま。マジック同様、ファン獲得もコツコツ攻めていく必要がありそうだ。
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