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ダル弟デビュー!  「THE OUTSDIER 大阪大会」がヤバすぎた!!

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 ダル弟デビュー! リングス・前田日明が主催するアマチュア総合格闘技大会『THE OUTSIDER(アウトサイダー)初・大阪大会』が8日、大阪市中央体育館・サブアリーナで開催された。メジャーリーガー・ダルビッシュ有の実弟、翔(24)が初参戦することで注目を集めた本大会、緊迫の舞台裏をレポートする!

 これまで東京を主戦場としてきたアウトサイダーが、大阪へ初上陸。おまけに大阪が地元の翔も初参戦するとあって、この日の会場は超満員となった。

 数試合が終わり、会場が温まったころに選手控え室を覗いてみると、ひときわ体の大きな男がジャージ姿で寝そべっていた。兄によく似た目鼻立ち。そう、この男こそが、第19試合に出場する翔である。

 「格闘技を通じた不良の更生」をテーマとするアウトサイダーには、元不良が多く参戦しているが、翔もご多分に漏れず暴走族出身で、傷害と大麻所持で逮捕歴があるという。おまけに身長182センチ、体重100キロという巨漢ゆえ、その威圧感は半端じゃない。

 恐る恐る近付いてインタビューを申し込むと、「すんません、試合前は勘弁してください。試合後やったらなんぼでも喋りますんで」と関西弁で丁重に断られてしまった。

 そして迎えた第19試合、翔がフードをかぶって颯爽と入場すると、会場はこの日一番の歓声に包まれた。アウトサイダー初出場の翔、その総合格闘技歴はわずか半年だという。

 対する出田源貴(35)は、アウトサイダーの黎明期(2008年)から出場を続け、同大会で5勝2敗の戦績を誇る強豪。キャリアを考えれば、「翔に勝ち目なし」というのが下馬評だった。

 ところが試合が始まると、翔は素早い踏み込みからフックやローを繰り出し、積極的に前に出る。力任せに押し倒し、丸太のような太い腕で出田を締め付ける場面も。

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tososk06.jpg寝技で優勢に立つ場面も。

 しかし2ラウンドに入ると攻撃パターンを見切られたのか、出足をローで制される場面が増え、動きは鈍化。一方の出田もスタミナ切れで動きが鈍り、結果は判定ドローとなった。「倒せなかったのが悔しい」という翔だが、その表情からは満足感も見て取れた。

tososk07.jpg兄の投球フォームに似ている?


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 試合後の翔に話を聞く。

──ナイスファイトでした。

「ですかね? まだわかんないんですよ、格闘技始めて3戦目なんで。(自分の攻撃が)効いてるのか効いてないのか、ようわからへん」

──なぜアウトサイダーに出ようと思ったのですか?

「精神的に弱いんで、それを克服したかったんですよ。今までの人生、大事なところで弱気になってしまうことが度々あった。(今日出場したことは)格闘技うんぬんではなく、人生的にすごいよかったな、と思う。今後の人生につながっていけばいいな、と」

──緊張は?

「まったくしなかったし、会場が大きいのもまったく気にならへんかったけど、やっぱり相手(のレベル)が普通のアレとは違いますね。要所要所、うまいっすよ。フックで入ったとき、ヒザ蹴りを合わせてきたりとか。うまいです。入り込めなかった」

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