「各方面から圧力も……?」プロ野球55本塁打に迫るバレンティンが“死球対策”
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プロ野球記録のシーズン55本塁打まであとわずかに迫っているヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手に、日本の球界から思わぬ「圧力」がかかるのではないかとウワサされている。
1985年に54本に終わった阪神のランディ・バースは、引退後に「球団に(王貞治の記録である)55本には並んでもいいが、抜くのはダメと言われた」と暴露しており、スポーツ紙のベテラン記者も「そういう圧力をかけられたのは、王さんの記録に並んだ01年のローズ(近鉄)、02年のカブレラ(西武)も。王さん本人は気にしていないんですが、権威好きなNPB(日本野球機構)の古株にそういうことをやたら気にする連中がいて、当然いまもヤクルトはナーバスになっている」という。
確かに当の王・ソフトバンク会長は、バレンティンについて好意的で「彼はすごいねえ。日本人にも、こういう選手が出てきてほしいね」と語っているが、9月1日、ヤクルトと対戦したDeNA横浜ベイスターズの中畑清監督が「厳しい内角攻めをして、絶対に大きいのを打たせるな」と、やたらバレンティンの本塁打対策を投手陣に叫んでいたこともウワサを広げている。
「ただ、ヤクルトの小川淳司監督はフェアなプレーを譲らない性格ですし、圧力に屈するような人でもないので、万一、球団から何か言われても、バレンティンの耳には入れずに勝負するはず」(前出記者)
それでも、ベイスターズに見られたような、対戦チームに本塁打対策の命令が下っている可能性はある。記録抜きに対してそんな圧力が存在するのか、NPBの広報に聞いてみたところ、当然のように「ありえない話」と一蹴されたが、前出記者は「NPB幹部と蜜月で知られる巨人・原辰徳監督の様子を見れば分かるのでは」と話す。
「ヤクルトは巨人戦を8試合残していて、やたら内角攻めするかどうか、その戦略で“記録抜き阻止”があるかどうかが見られるはず」(同)
ヤクルト関係者によると、バレンティン本人は相手チームの本塁打対策の内角攻めをすでに想定しており、左足のガードを7センチ長くして内角の死球対策もしたというが、いずれにせよ、今後の勝負はいろいろな意味で注目される。
(文=ハイセーヤスダ)
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