汚染水地獄に、首都直下型地震の可能性も……2020年五輪東京開催は茨の道
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
その後もパワハラは続き、睡眠障害などを発症した女性は11年9月から休職。懲戒解雇は休職中に行われた。同ユニオンの神戸紅事務局次長は『不正を強制されたのに、それに抗議した彼女に罪をなすりつけた。許されない』と憤る。(中略)
消費者庁の指摘に同社も不正を認めた期間に注目すると、女性が担当していた『ボニータ』では、11年2月号から12年5月号までとある。11年9月に彼女が休職した後も延々と複数媒体で不正が続いている。そのことへの説明はない。(中略)
消費者庁幹部は記者会見で『個人の不正ではない。会社が組織ぐるみで行ったもの』と明言した」
凋落の出版界に、さらに追い打ちをかけるような恥さらしな“事件”である。こんなことは日常茶飯事なのかもしれない。次に出てくるのはどこだろうかと、出版社の経営者たちは戦々恐々なのであろう。
今週も現代は「『昭和のSEX』全公開」、ポストは「60歳からの『アダルトビデオ』」をやっている。実用という点ではポストに軍配をあげるが、強く勧める気にはならない。
ポストはポスト「YURI」にしようというのだろうか、「台湾からやってきた謎の美女『U』」というカラーグラビアをやっている。確かにかわいいが、ただそれだけ。YURIを超える娘ではない。
読める軟派記事といっては失礼だろうか。現代で始まった「『世界の知性』に聞く」で『続・病原菌・鉄』の著者・ジャレド・ダイアモンドUCLA教授にセックスについて聞いているが、こちらのほうが面白いので紹介しよう。
日本で高齢者がセックスに積極的になっている(実態は現代とポストが煽っているだけではないか?)ことについて聞かれ、こう答えている。
「(中略)多くのアメリカ人高齢者はセックスに興味持っています。面白いのは、高齢者が伴侶を亡くした際、よく聞く再婚の理由が『セックスのため』というものです。50年前には、こんなことは恥ずかしくて口に出せなかった。『高齢者はセックスをしないものだ』『80歳でセックスなんて気持ち悪い』と考えていたんです。でも今はそうではありません」
興味深いのは、昔々、女性が排卵日を隠すというのは生物学的に意味があったというのである。
「われわれの祖先の猿人の女性たちは、排卵日を隠すことによって、多くの男性たちが持つ敵意を抑えることができるようになったのです。どういうことかと言うと、それまで男性は、周囲にいる自分の遺伝子を持っていない子供、つまりライバルの子を平気で殺していました。しかし女性が排卵日を隠せば、目の前の子は自分とセックスして生まれた子かもしれないので、男性側はその子供に危害を加えることができないのです。
そしてまた、人間の女性は、排卵日以外にも男性にセックスさせることによって、男性を自分のもとにとどめておくことができるようになったのです。人間の女性は、妊娠期や出産期、子育て期に男性に庇護してもらう必要があるからです」
父母がセックスして自分がこの世に生を受けた意味については、こう考えているという。
「人間の存在というのは、自然淘汰の法則の結果、あなたの父母が性欲を得てあなたに遺伝子を残した。生物学的進化論の結果として、あなたが存在しているということです。それは犬や猫がこの世に存在していることと同じです」
したがって人生の意味については、こう考えたらいいという。
「自分の有限の人生を、存分に楽しめばよいのです。伴侶や子供、友人など愛する周囲の人々に満足感を与え、未来の世界の人々の満足度を増やすように生きていけばいい。自分の生が遺伝子の引き継ぎでしかないと知ってこそ、人生の楽しみ愛する人の大切さが分かってきます。
生物学的進化の結果ということで言えばセックスも同じで、先ほど排卵日の隠蔽の話をしましたが、これによってヒトは一夫一妻制というスタイルに変わり、『受精』という呪縛を超えた、『楽しみのためのセックス』を手に入れました。(中略)
私たちは一夫一妻制という夫婦関係がどれほど安寧をもたらしてくれるのか、また、セックスがどんなに楽しいものかを知っているのです。そして私は、それはとても素晴らしいことだと思うのです」
世界の知性がセックスについて語ると、何やらありがたくなるから不思議である。このダイアモンド氏、37年生まれだから75歳ぐらい。まだセックスのほうも現役なのだろうか。
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