ももいろクローバーZ反日騒動で露呈した「アイドルと政治の相性の悪さ」
#政治 #アイドル #韓国 #ももいろクローバーZ #反日
社会学者・古市憲寿氏の新刊『誰も戦争を教えてくれなかった』(講談社)で、アイドルグループ・ももいろクローバーZが日韓関係などについてコメントし、「反日アイドルだ」などと賛否を巻き起こした騒動について、アイドルと政治の相性の悪さが叫ばれている。
同書に収録されている古市氏とももクロの対談では、タイトル通り歴史の知識に乏しい彼女らが、昨今の嫌韓の風潮について聞かれ、「日本でも、韓国にいいイメージを持たない人もいるのと同じで、韓国には韓国の言い分があるじゃん。それが喧嘩のきっかけになっちゃうんだったら、もっとちゃんと韓国の言い分も知りたい。歴史のこととか」(高城れに)などと発言。これにネット右翼や、ファンらが物議を醸した。
さらにももクロは、先月発売された国会議員秘書の飯島勲氏の新刊『秘密ノート~交渉、スキャンダル消し、橋下対策』(プレジデント社)にも登場。政治の仕事をテーマに、著者と“アイドルと政治家の共通点”などについて語っている。
“モノノフ”と呼ばれるももクロのファンらは、「ももクロは素晴らしいことしか言ってない」「叩かれるような内容ではない」とメンバーを擁護しながらも、運営側に対しては「誤解されるような仕事をさせないでほしい」「政治的発言はももクロに誰も求めていない」「ももクロに癒やされたいのに、重すぎる」などと苦言が目立った。
また、モノノフを公言する民主党の津村啓介衆議院議員もTwitterで、「れにちゃんのコメントは、誰かを傷付けるものではなく、色んな立場の方々に配慮しながら、あくまで未来志向で、若者らしい好感の持てる内容だと思います」としながらも、対談企画については「彼女たちに振る話ではないと思います」とした。
加えて、AKB48の熱狂的ファンで『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』(幻冬舎)などの著者・小林よしのり氏も、「アイドルに政治的な発言をさせるべきではない」「隣国との政治や歴史に対する知識など、アイドルにあるはずがないし、そもそも発言することの覚悟が全くないはずだ」と苦言を呈した。
この後、ももクロを育てた名物マネジャーは、ファンクラブ会員限定のブログで、「(ももクロは)全く反日でも親韓でもありません」とコメント。「モノノフみなさんが知ってる通り、うちの子たちは驚く程真っ直ぐで優しくて素直です。フラットでぶれなければ、最高に平和な対話ができるのではと思っています。そこにモノノフとももクロが歩む未来がある気がしています」「これからの日本の平和を思ってこそであり、自分たちでできること。これが反日だとは思えないのですが」などと綴り、騒動の元となった対談に積極的に参加したことを明かした。
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