トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 社会  > 学園祭実行委員会がスクラムを組んで文化連盟の入場を拒否!? 夏の法政大学学生運動

学園祭実行委員会がスクラムを組んで文化連盟の入場を拒否!? 夏の法政大学学生運動

 こうして文化連盟を排除して開催された学祭実の説明会だが、それでも議事は紛糾した。というのも、自主法政祭では、従来「自主」のもとに伝統的に行われていた飲酒を、昨年から規制。学祭実は、今年もアンケート結果をもとに規制を継続することを主張した。このアンケートは学生側からも不備があると指摘されていたもので、議事ではアンケートの不当性が訴えられたのである。

 しかし、学祭実は「アンケートの不備は認める」としたものの、「結果は有効」と主張。その結果、投票の2割あまりが本年度の学祭実に不信任の票を投じるに至ったのである。この投票は、1サークル1票で、その年度の学祭実の信任を確認するもの。もしもこの場で不信任が可決されれば、学園祭は中止ということになってしまう。大学生活の経験者ならわかると思うが、こうした投票は大抵、全員賛成で終わる儀式のようなもの。そこで2割の学生が不信任票を投じたことは、学生全体に学祭実への不信感が広がっていることをにおわせる。さらに説明会開催中には、Twitterでリアルタイム中継したり、USTで配信を試みる学生もいたが、学祭実はTwitterを監視し、UST配信を途中で禁止したという情報も。

 そこまで学祭実が大学当局のような弾圧へと走る理由は何か? 文化連盟OBの恩田亮氏は語る。

「警察や世間が文化連盟を批判しているわけですから……間違った正義感に燃えているんでしょう。それか、すき焼きや鍋を食べさせられたり、ありもしない就職の斡旋で、大学当局に懐柔されているんですよ」

 2割の不信任を受け、「学祭実は学生の味方ではありません」「裏切り者の学祭実打倒を!」と、文化連盟から痛烈に指弾される学祭実。果たして、現状をどう考えているのか? 文化連盟に対する排除行為と暴行の事実などを確認すべく電話で取材を申し込んだところ、驚くべき答えが返ってきた。担当者だという男性は、取材の申込みに対して「なんで記事にする必要があるんですか!?」と、憤った口調で聞いてきたのだ。これまでも学生運動を記事にしていること、この問題は公共性があると判断していることを説明すると、10秒あまり無言になってしまった。その後、彼は、

「委員会として説明する必要はない……。後日、委員長か副委員長宛で連絡ください」

と、答えたのであった。そこであらためて企画意図と質問事項をメールで送付したところ、数日後、返答があった。

————————————————————
ご連絡ありがとうございます。
自主法政祭実行委員会です。

今回の取材の件についてですが、個別の団体との案件についてはお答えすることはできません。ご了承下さい。
なので、今回の取材に関してですが、お断りさせていただきます。
————————————————————

……メールの文面くらい、ちゃんと推敲して送ってくればよいのに。もはや本題とは別に、学生の学力低下が心配だ。法政大学って、仮にも東京六大学の一角のハズなのだが。この学祭実だが、本年度の委員長である栗原一樹氏が、ダイヤモンド社が運営する学生向けニュースサイト「Mentor Diamond」にて、法政大学の好きなところについて、「自由なところ。法政大学の校風は自由と進歩です」と回答しているが(http://www.mentor-diamond.jp/gakuensai/?p=11513)、「これは何かのツッコミ待ちなのか? いや、学祭実自体が学生運動の高揚のためにわざと弾圧をしているのか?」と考え込んでしまう。

 図らずも、学生の学力低下という国家の存亡に関わる問題にまで導いてくれた文化連盟。この夏祭りを乗り越えて、秋はどのように飛躍するのか? これからも筆者は「ほかにない目線」で見ていくゾ!
(取材・文=昼間たかし)

最終更新:2013/08/26 18:30
12
ページ上部へ戻る

配給映画