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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.236

もしも『モテキ』の幸世がオラオラ系だったら? 大根仁監督が接写した若者生態大図鑑『恋の渦』

koinouzu_02.jpg純愛を誓い合う大学生のナオキとサトミだが……。フルヌードはないものの、生々しいエロさがスクリーンいっぱいに漂う。

 『恋の渦』は三浦大輔率いる人気劇団「ポツドール」が06年に上演した舞台が原作。エッチすることしか考えてない9人の若者たちの物語だ。『モテキ』はサブカルマニアの幸世の視点でドラマが進んだが、『恋の渦』は「メンズナックル」(ミリオン出版)の読者モデルをやってそーなオラオラ系のコウジ(新倉健太)をはじめとする9人の男女のそれぞれの視点が次々とスイッチングしていく目まぐるしい展開。コウジとトモコ(若井尚子)が同棲する部屋に、コウジの仲間、トモコの同僚たち総勢9人が集まり、“部屋コン”と称した鍋パーティーが始まる。恋人のいない冴えないオサム(圓谷健太)に彼女を紹介してやろうというのが飲み会の主旨。ところが「篠田麻理子似」という触れ込みで現われたユウコ(後藤ユウミ)のブサイクさに男性陣はドン引き。部屋コンは盛り上がることなくお開きとなるが、真の物語は映画『モテキ』同様に終電過ぎから始まるのだった!

 みんな帰った後のコウジとトモコ、ムラムラした気持ちのまま汚部屋状態のアパートに戻ったオサム、コウジの親友・タカシ(松澤匠)、コウジの弟・ナオキ(上田祐揮)ら4つの部屋で他人に知られると恥ずかしい下世話な会話と痴態が繰り広げられる。まるで隠しカメラで他人の部屋を覗き見しているかのようないかがわしい興奮! いつも思わせぶりにキャンディーをチロチロ舐めているショップ店員のカオリ(柴田千紘)は神出鬼没な上に、脱ぐとオシャレ下着が超セクシー! 映画『モテキ』が人気AV女優の超話題作なら、こちらは「しろーとAV」で同級生のそっくりさんに出会ってしまったような衝撃がある。この、レアさがたまらんッ。

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