同人誌を売るコミケを守ることが、なぜ日本の国益と世界平和につながるのか?
2013/08/21 14:00
#マンガ #著作権 #コミケ
サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。
筆者提供
こんにちは、江端智一です。
前回「著作権侵害の同人誌でも、コミケ会場なら許される? マンガ家の太鼓判『黙認ライセンス』」では、赤松健先生の提唱された「黙認ライセンス」(CVライセンス)の概要についてご説明致しました。
「二次創作同人誌の作者による、コミケ当日だけの販売を許す」ことを、既存のライセンスで実現することは難しいため、赤松先生は、「自分の作品のキャラクターの無制限の使用を許諾しない。だが、コミケでの販売に関しては『見て見ないふり』をする」という新しい概念―― 「黙認」を案出されました。
●まったく新しい概念「黙認」とは
「黙認」、すなわち「見て見ないふり」というのは、こういうことです。
・私(赤松先生)は、コミケによる、私の著作物に関する著作権違反が存在していることを「知っている」
・しかし、コミケ開催中の同人誌の販売については、私(赤松先生)は「騒ぎ立てるつもりはない」。
つまり、CVライセンスは、ライセンスといいながら、実は、なんの許諾もしていないのです。ただ、コミケ開催期間だけは、著作権侵害を「見なかったことにする」という、マンガ家からの宣言なのです。
最終更新:2013/08/21 14:00
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