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結婚発表のいきものがかり水野良樹  その一筋縄ではいかないポップス観とは?

【リアルサウンドより】

 いきものがかりのリーダーでギターの水野良樹が17日、一般人女性と結婚したことをファンクラブサイトにて発表した。相手について「僕よりはるかにおおらかで、はるかに明るい、楽しいひと」と紹介。ネット上は「おめでとう!」「ますます来月のライブに行きたくいなった」と祝福ムードに満ちている。

 水野は、いきものがかりの代表曲である「ありがとう」(NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』主題歌)、「風が吹いている」(NHKロンドンオリンピック・パラリンピック放送テーマソング)などの作詞作曲を手がけている。水野の制作する楽曲について、音楽評論家であり文芸評論家の円堂都司昭さんはこう話す。

「いきものがかりボーカル・吉岡聖恵さんは、まるで小学校の唱歌のように、素直にハキハキと歌いますよね。水野さんの楽曲は”吉岡さんの歌唱の素直さを届ける”ということがメインにあるのだと思います。とくに、大きなタイアップのついた『ありがとう』『風が吹いている』は、”国民的に見られる/聞かれる”という前提のド真ん中に投げ込んだ楽曲。特定の年代、性別に向けて作るのではなく、誰にでも届くような――古めかしい言い方をすれば”お茶の間”に向けて曲を作ることができる、数少ない作曲家だと思います」

『I』(エピックレコードジャパン)収録

 特徴的なのは、いわゆる”ベタ”に作っているのではなく、「王道のポップス」になるよう意識的に狙って制作されていることだ。

「水野さんがどこまで意識しているかは、よくわからないところもある。吉岡さんの歌い方に合わせて作るうちに、自然とそうなったのかもしれません。ただ、少なくとも、斉藤和義が「ずっと好きだった」の歌詞を改変し、原発反対のメッセージソングとして発表した「ずっとウソだった」をTwitter上で批判して以降は、意識的であることが伺えます」(円堂さん)

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