客への仕返し!? “毒入り?”アイスクリームラーメン
#グルメ #カレー #珍級グルメハンター
なんですか、今年の夏の暑さは。1日の最低気温が30℃超えって、最高気温41℃って何! 日本列島丸ごとハワイにでも引っ越したんじゃないかってくらい暑い夏でした。
暑い日には、熱い食べ物を食べて汗をかき、身体を冷やす。てなことを言う人もいるけど、正直言って食べる気すら起きませんわ(汗)。
ところが下町に、蒸し暑い残暑の日でもクールにススッとすすれてしまう、変わったラーメンがあるというので向かった。場所は、駅前の路地に下町ックな飲み屋がズラリと並ぶ北千住。駅から徒歩15分ほどの荒川の近くにその店はあった。
土手に向かって歩いて行くと瀟洒なマンションの向かいに、時代に取り残されたような古びた小さな店が。まるで、時代劇に出て来る峠の茶屋みたいな雰囲気漂うラーメン屋。それこそが目的の店でした。
首都圏の珍級グルメでは有名な店で、この店の人気メニューがなんと、“アイスクリームラーメン”。もはや、究極と言うほかない分かりやすいメニューである。
小さな店のカウンター席に座り、愛想のいい老店主にアイスクリームラーメンを注文すると、不思議なひと言が。
「とんがり? それとも四角がいい?」
なんとなく「とんがり」をお願いすると、しばらくして着丼したのが写真のメニューでした。どう見ても“アイスクリームラーメン”です。
まずはスープをひと口。
冷た! 冷やしラーメンでした。そりゃそうか。
薄い醤油味スープにごま油の香ばしい匂いが漂う。麺は冷やし中華の麺でシコシコツルツルの食感が良好。
そして、人生初、アイスクリームを箸で食べる。う~ん、冷たい甘さを青のりの塩気と磯の風味が完全に邪魔している。
スープは徐々にクリーミーになって来るが、まあ、美味くはないわな。とんがりと四角はどうやら、コーンとモナカタイプを意味していたらしい。
「ガリガリ君なんていいんじゃないですか?」と記者が聞くと、「あれは甘すぎて、小学生でも飽きちゃうの」と、すでに実験済みの様子。失礼しました。
店内のメニューには他にもココアラーメンやら珈琲牛乳ラーメン、納豆ラーメンに赤、青、黄色、水色、紫ラーメンなど変わったメニューが並ぶ。なぜこんな変わったメニューを作ったのか話を聞くと、そこには元人気ラーメン店だった頃の壮絶な歴史が秘められているのだった。
「だから今度は客に毒盛ってやろうと思って」と笑う店主。
そのせいかすっかり汗は引き、クールな珍級グルメを堪能することができた。次はチャーハンにしよっと。
まあまあ、うもうございました。
北千住『菊や』アイスクリームラーメン
見た目 ☆☆☆
味 ☆★★
店 ☆☆☆
(文・写真=よしよし)
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