「深海生物はギャンブル!?」“海の手配師”が語る、深海生物の魅力と気になるお値段
#本 #インタビュー
――これまで手がけた中でも、高額な深海生物はどれでしょうか?
石垣 宝石サンゴでしょうか。これを獲るために潜水艇を使用したり、潜水艇を運ぶ母船を用意したりと、3000万円くらいの経費がかかっています。大学との共同研究なのでそれほどの経費負担はありませんでしたが、販売するとなったらびっくりするほどの金額になりますよ。
――深海生物について話していると、石垣さんの目が輝いているのがわかります。本当に深海生物がお好きなんですね。
石垣 好きです! 本当に僕の幸せそのものなので、とりあえず会社が潰れなければいいなと思っています。なんとか深海生物を長期飼育できるようにして、赤字にならないように頑張りたいですね。
――ちなみに、ダイオウイカを捕まえてほしいという依頼はあるんでしょうか?
石垣 ないです(笑)。水槽もありませんしね。
――もし依頼があったら、挑戦しますか?
石垣 お金をもらえれば挑戦します。値段というより、調査のための経費などをお願いしたいですね。たぶん、数億円で獲れるはずです(笑)。
(取材・文=萩原雄太[かもめマシーン])
いしがき・こうじ
1967年、静岡県下田市生まれ。2000年に、有限会社ブルーコーナージャパンを設立。世界各国の水族館、博物館、大学に希少な海洋生物を納入。その手腕から「海の手配師」と呼ばれ、『情熱大陸』(TBS系)や『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)などのドキュメンタリー番組にも取り上げられた。2011年に、沼津港深海水族館シーラカンス・ミュージアム館長に就任。
●ブルーコーナージャパン
<http://www.bluecornerjapan.com/index.shtml>
●沼津港深海水族館
<http://www.numazu-deepsea.com/>
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