週刊アニメ時評 第51回
最新作『BROTHERS CONFLICT』も好調! “○○萌え”に挑み続ける「電撃系読者企画」の歴史
2013/08/03 11:00
#アニメ #アニメ時評
■『ウルトラC!』(03~04年)
富豪の4姉妹の誰かと結婚しなくてはいけなくなった主人公。しかし、その中の一人は男の娘かもしれない! という「姉妹萌え」と思わせて、「男の娘萌え」を追求した、かなり時代の先をいっていた意欲作。
ただのヒロイン選びに終わらせたくない! というスタッフのサービス精神とアイデアが、三回転半くらいしちゃった感のあるアクロバチックな設定が素敵です。まさにウルトラCな作品でした。
ちなみに読者投票の結果、金髪ツインテのロリキャラ・ひじりが男の娘に決定しました。
■『Baby Princess』(09~13年)
電撃系読者企画の最終兵器ともいえるのが本作です。幼い頃に生き別れになった母親と再会した主人公は、19人の姉妹との共同生活をスタート。仲を深めていくというストーリーです。
上は18歳から下は0歳という、幅広すぎる年齢層のヒロインたちに誰もが衝撃を受けました。果たして僕らは、何歳までの女子を「妹萌え」の対象とすることができるのか。「幼女萌え」の先をいく「新生児萌え」はあり得るのか――という「萌え」の限界に挑む野心作でした。
ちなみに0歳児の末っ子・あさひちゃんの誕生日には、公式ブログ上で「0歳のお誕生日おめでとう!」という、深く考えると頭が痛くなるようなコメントが掲載され、話題を呼びました。
今回取り上げたタイトルのほかにも、多数の作品が生まれ、そして作品ごとに「新たな萌え」に果敢に挑み続けてきた電撃系読者企画シリーズですが、その最先端『BROTHERS CONFLICT』。そして今後のタイトルでは、どんな「萌え」の最先端を提案してくれるのでしょうか。これからも目を離すことができませんね!
最終更新:2013/08/03 11:00
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