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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 韓国【芸能兵士】制度廃止へ

これでスターも兵役に……「芸能兵士」制度廃止で韓国芸能界に走った激震

rainp.jpg「韓流新発見」2013年09月号( Korea Entertainment Journal)

 韓国国防省は、兵役に就く歌手や俳優らが一般的な国防任務の代わりに芸能活動を通じて軍の広報を行う「芸能兵士」制度を廃止すると発表した。芸能兵士の不祥事や服務規定違反が後を絶たないことから、今回の決定に至ったという。


「韓国では19歳以上の男性に2年間の兵役が義務付けられていますが、歌手や俳優は申請すれば国防広報支援隊の『芸能兵士』になることができる。国防省が運営するテレビ・ラジオ放送への出演や、兵士向けの公演などが任務で、1996年に導入されました。しかし最近、歌手のピ(Rain、除隊済み)が公務で外出中に恋人で人気女優のキム・テヒとデートしたことや、歌手のSE7EN(セブン)が地方公演後にほかの芸能兵士と風俗店に出入りしていたことが発覚したりするなど、韓国で波紋を呼んでいました」(韓流エンタメ誌編集者)

 こうした制度は、いわば芸能人ならではの優遇措置だっただけに、芸能人らに対し国民は大ブーイング。ネットユーザーらは「芸能兵士制度の廃止、よくやった」「当たり前のことだ。もともとその制度が必要だった理由もよく分からない」「軍が国民の信頼を失えばどうなるのか、誰よりも国防部がよく知っているだろう」などと、同制度廃止のニュースに賛意を示している。

「芸能人の中には兵役を免除された者も結構います。“ヨン様”ことぺ・ヨンジュンは極度の近眼、韓国ナンバー1俳優のチャン・ドンゴンは胸の手術のために免除。また、日本でも人気の俳優のイ・ビョンホンは父親が急逝し、一家を支えなければならなくなったということで兵役期間の短縮が許されたりしています」(同)

 それだけでなく、兵役を不正に回避する芸能人も後を絶たない。

「第一次韓流ブーム時に日本でも絶大な人気を誇った俳優のソン・スンホンは、04年にブローカーを通じて病気を偽装しようとし、多くの非難を受けました(その後、兵役期間を全う)。10年には、K-POP歌手のMCモンが兵役を回避するために故意に抜歯した疑いで、懲役2年を求刑されました。その後、2年にわたる裁判闘争が繰り広げられ、最終的には無罪を言い渡されましたが、1年たった現在でも彼は芸能界に復帰できていません」(同)

 芸能人であるがゆえの特権にあぐらをかいていた芸能兵士にとって、制度の廃止は同情の余地もない当然の報いだといえるだろう。

最終更新:2013/07/31 12:08
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