「杉山の二の舞いだけは……」阪神ルーキー藤浪 新たな試練を克服できるか
#プロ野球 #阪神タイガース #藤浪晋太郎
阪神の藤浪晋太郎投手が14日、甲子園でのDeNAベイスターズ戦に先発し、オールスター前ラストの試合を白星で飾った。
初のナイター試合登板で注目が集まったこの日は、20歳差のDeNAの先発・三浦大輔と4度目の投げ合いに。ルーキー右腕は「調子も悪くなかった。前回登板同様、コントロールが安定していた」と振り返った一方、2回に150キロの高め直球を弾丸ライナーで右中間スタンドに持っていかれた4番・ブランコの打席については「あそこは高く浮いた。悪い点としては、失投が(まだまだ)多いということですね」と反省した。
この登板で藤浪は6勝をマーク。チームも首位・巨人と1.5ゲーム差に。和田監督も「彼らしいピッチングができた。要所要所で空振りを取っていた。ここまでがんばって順調にきている」と目を細めた。
だが、気になる点もある。この日の藤浪は、前回登板の広島戦(7月7日)同様、試合開始直前に雨に見舞われる不運。阪神といえば、何度も先発が雨に見舞われ登板機会を失っていた杉山直久(2011年に退団)はファンの間でも“雨男”として有名だが、チーム関係者の間では「次は藤浪が背負わなければならないかも……」と心配の声が上がっている。
「7日の登板の前、実は3日の巨人戦に先発予定でしたが、試合前に球場が豪雨に見舞われ、中止に。この日も、一度内野にかけられたシートが外されたものの、直前になって雨が降ってきたため、再びシートをかぶせる事態に。結局、試合は予定より37分も遅れてスタート。本人も『(試合前の)投球を終えてから(遅れることを)言われたので、調整が難しかった』と漏らしていましたが、これが続くと、いくら調整力抜群のスーパールーキーでも、失敗する確率がグンと高くなる。(前・雨男の)杉山の場合はそれでチャンスを失い、力を発揮できず退団に追い込まれた経緯もあるだけに、心配ですよ」(同)
この日は初ナイター登板で勝利し、見事“夜の男”の課題を克服した藤浪。ルーキーに課せられた試練は、さらに続きそうだ。
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