プーチン”ペーペー時代”を知るアントニオ猪木が外交問題に卍固め!!
#アントニオ猪木 #選挙 #プーチン
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21日に投開票が行われる参院選に向け、各党候補者の選挙活動も活発化しています。そんな中、注目したいのが日本維新の会から比例代表で立候補したアントニオ猪木氏(70)。「サイゾーpremium」では過去に猪木氏へのインタビューを行っています。当時、外交問題について熱く語っていた猪木氏ですが、国会議員になった暁には悪化の一途をたどる日中、日韓外交にも闘魂を注入してくれるのでしょうか……。
■今回のピックアップ記事
『プーチン”ペーペー時代”を知るアントニオ猪木が外交問題に卍固め!!』(2011年1月号「NEWS SOURCE」より)
プロレスラーとしてその名を全世界に轟かし、時には政治家として、時には実業家として活躍の場を変えてきたアントニオ猪木が、プロレスデビュー50周年を迎えた。モスクワや北朝鮮で興行を行い、同国に独自のパイプを持つアントン、今回はマジメに外交問題を聞いた!
(写真/ほりぐちあや)
──デビュー50周年おめでとうございます!! 早速ですが、各国に独自のパイプを持つ猪木さんに、昨今の外交問題を伺いたいと思います。まずは尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では、中国に対する姿勢をはじめ、民主党の及び腰の外交が続いています。この状況はどう見ていますか?
猪木 結局、政治家に余裕がないんでしょうね。自分たちの政権が安定していない中で、そこまで目が向いていかないというか。それと、外交を知っている政治家が本当に少ない。オレは湾岸戦争最中の1990年12月、イラクで人質となった日本人を救出したこともあったけど、そこで学んだことは、日本のモノサシで測るんじゃなくて、相手の立場に立った外交もあるってコト。中国の民主化についても知人の同国要人からは「日本の10倍も国民がいて、民衆に言論の自由を与えると、国家そのものが崩壊してしまう」という声もある。国によって政治の在り方は違いますから、そこは理解した上で話し合うことが大切ですよ。
──北朝鮮も日本にとっては大きな火種です。韓国領土への砲撃が世界中で非難を浴びましたが、95年に北朝鮮で「平和の祭典」を行ったこともある猪木さんは独自のパイプをお持ちとか?
猪木 10月に、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、まあ、金正日(キム・ジョンイル)にとって一番の側近で外務大臣的な役割の方に会ったんですよ。こう言うと北朝鮮の太鼓持ちのように思われるかもしれないけど、彼らは「拉致問題の生存者を2週間で帰国させるという約束を反故にされた」という気持ちが非常に強い。日本には北朝鮮幹部と独自のパイプを持つ人がいないことも問題なのでしょうが、オレが北朝鮮に行くときに与野党問わず政治家先生にも「一緒に行きましょう」って言ったんだけど、誰も来なかった(苦笑)。今後、北朝鮮は、ますます中国に寄っていくと思うよ。10月の訪朝で見たマスゲームに、獅子が出てきたりパンダが出てきたり、非常に中国に気を使っていることがわかりますから。
──一方、北方領土問題ではロシアのメドベージェフ大統領が11月に国後島を強制訪問し、マスコミを賑わせました。そういえば、猪木さんは冷戦末期、モスクワで興行も行っていますよね?
猪木 89年のコトだけど、そのときはプーチン首相なんて、KGBの”ペーペー”だった(笑)。そもそもロシアは、表と裏の世界が表裏一体で、裏の世界を通さないと政治家は国政を動かせないんですよ、かつての日本の政治がそうであったようにね。
まあ、東アジアの諸問題にしても、北方領土問題にしても、今の政治家には”体験”がないから。プロの営業マンなら、交渉相手をどうやって切り崩していこうかというポイントがわかるわけじゃないですか。でも、何も経験していない新人は、そのポイントがまったくわからない。それと同じでね、日本の政治家には外交の”プロ”がいないんです。それが一番の問題ですね。
(構成/大貫真之介)
『アントニオ猪木デビュー50周年記念 DVD-BOX』
20枚組、約62時間収録のボックスセットを発売。格闘史に残る名バウトからマサ斎藤との巌流島決戦を初映像ノーカット収録! 発売/ビデオ・パック・ニッポン、販売元/TCエンタテインメント、価格/10万5000円(税込)
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