盗品自転車をオークションで売りさばいた芸人・兼島ダンシングの、“あまりにも稚拙”な手口
無断で他人の高級自転車をネットオークションに出品し、落札された後に盗んだとして、警視庁池袋署は9日、松竹芸能所属のお笑い芸人「兼島ダンシング」こと兼島信茂容疑者を窃盗の疑いで逮捕した。
報道によると、兼島容疑者は「なぜ逮捕されたか分からない」と容疑を否認しているというが、6月16日正午~17日午前7時ごろ、豊島区に住む自転車専門誌編集長の男性の自宅に侵入し、ガレージから自転車9台(約200万円相当)を盗んだ疑い。
盗んだと思われる自転車のうち数台は、その数日前にネットオークションに出品され落札されていたため、同署は兼島容疑者が事前に男性宅に入ってカメラで自転車を撮影し、オークションで売却先を見つけておくことで、窃盗車を効率よく換金しようとしたとみて調べているという。
「オークションのIDなどから身元が割れてしまったが、4月から6月までに30台以上を出品し、落札されているだけに、今後は余罪を追及されることになりそうだ。被害者の男性が、盗まれた自転車がオークションに出品されていることをブログで明かし、ネット上で騒ぎになっていた。これと同じオークションIDで出品されていた自転車に兼島容疑者が乗っている姿が、同じ事務所の芸人のブログにアップされていたことなどから、早い段階で“犯人”と特定されていた」(全国紙記者)
この件を受け、同日、所属の松竹芸能は公式HPに謝罪文を掲載し、事件に関して「現在事実関係の確認中」とした上で、「窃盗容疑で逮捕されたという事実を厳粛に捉え、事実確認ができるまで本人の活動を停止することといたします」と発表。
事務所の先輩でお笑いコンビ・TKOの木本武宏は自身のブログを更新し「お笑いで飯が食べれる様になるまで苦労してるのはみんな一緒なのに」と嘆き、「仕事できる体であればいくらでもお金を稼ぐ方法はある」と批判。
兼島容疑者はこのところほとんど芸能活動の仕事がなく、ほかに社交ダンスの現役プロダンサーとしてスクールの講師を務めていたにもかかわらず、生活苦から犯罪に手を染めてしまったようだが、あまりにも稚拙な犯行だった。
「盗んだとされている高級自転車は、いずれも防犯登録されていたはず。防犯登録をしていれば、盗まれても盗難届を出しておけば、海外で売りさばかれでもしない限り、警察の職務質問や駐輪中の番号照会ですぐに盗品とバレてしまう。盗品であることを隠すため、出品の際には『譲渡書も発行可』としていたが、結局、プロの詐欺師ではなかったので手口が甘すぎた」(警視庁担当記者)
兼島容疑者の芸能界復帰は難しそうだ。
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