週刊誌も真っ向対立! 未婚出産の安藤美姫“父親捜し”狂想曲
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週のグランプリ
「不倫露見で私生活が『死のロード』『阪神和田監督』と『モノマネ女王』修羅7年の記録」(「週刊新潮」7月11日号)
今週の注目記事
「未婚の母『安藤美姫』秘密の核心」(「週刊新潮」7月11日号)
「安藤美姫の『恋人』が断言『ボクは父親ではない」(「フライデー」7月19日号)
「モロゾフの子を生んだ安藤美姫『女の意地』」(「週刊現代」7月20日号)
同「日本人への警告」(「週刊現代」7月20日号)
今週のワースト記事
「安藤美姫シングルマザー すべてがわかる10問10答」(「週刊朝日」7月19日号)
私が週刊現代の一兵卒時代、編集長からこう言われていた。「うちは文春や新潮のようなスクープなんていらない。サラリーマンに必要な記事をやってりゃ売れるんだから」。そのとおり、毎週毎週、これを知らないと君は出世できない! という類の記事を飽きもせず繰り返していた。
私が編集長になったときはバブルが弾け、年功序列、終身雇用が崩れ、現代の3つの柱であった「イロ・カネ・出世」は売り物にならなくなっていた。
私の嗜好もあって、他誌に負けないスクープや切り口を見つけてなんとか凌いだが、また、現代とその“亜流”のポストは、二昔以上前に戻った誌面づくりをしているように思える。
特に今週のポストは、これが週刊誌? と思わざるをえない記事のオンパレードである。
「小沢一郎と西郷隆盛」(いまなお小沢を取り上げて何を言おうとしているのか、その真意がわからない)「皇太子・雅子妃バッシングの“元凶”は安倍晋三である 小林よしのり」(安倍首相が女性宮家創設の方針を完全に白紙化してしまったことへの批判だが、あとは、いつもながらの小林節だけ)、「『ブラック企業叩き』のなんとなくイヤーな感じ」(文春のワタミ渡辺美樹叩きを意識してのことなのであろうか。だが、ホリエモンのTwitterの「ブラック企業」についての発言、「嫌だと思ったら辞めればいいのでは? 辞めるの自由よん」「会社行かなきゃいいじゃん。起業すりゃいいじゃん」には、私は違和感を感じる。こうした自己責任説は、ブラック企業で働いて本当に悩んでいる人たちへの配慮がなさ過ぎる)、「女尊男卑行きすぎてやしませんか?」(世の中なんで「レディース割引」ばかりなんだ。「合コン」で男が高くつくのはおかしくないか。安倍首相が言った「役員の半数を女性に」に違和感。女性の「育休3年」は男女ともにためにならない等々。セックスだって辛いのは男ばかりじゃないかということまで持ち出してくると、セックスをやれやれ、死ぬまでやれ、20代の女とやりてぇーと煽っているのはポストじゃないかと言いたくもなろう。女性が子どもを生んでも働ける職場環境をつくらなければ、少子化など解決するはずがない。日本は欧米に比べればまだまだ女性の地位は高くない。私の経験からも、バカな男より賢い女のほうがなんぼかいい)。「袋とじ」の「女性器アートの4代巨匠」に至っては言うべき言葉がない。
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