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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 女装おじさん対談が実現!
キャンディおじさん×セーラー服おじさん 東京2大女装おじさん対談

「女装なんてドラッグに比べたら健全!」中年おじさんが“不完全女装”にハマるワケ

 
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■自分の女装姿を見て、オナニーしていた

――ところで、今日は「なぜ女装おじさんたちは、男丸出しな女装をするのか!?」という対談なんですが……。

キャンディ いやー、本人としては「意外と男だってバレてないんじゃないか」と思ってやってるんですけどねぇ。

――あ、そうなんですか?

キャンディ 10人いたら1人くらいは本当に女だって思ってくれてるんじゃないか、って期待はしてますよ。

小林 でもまあ、我々は女の子になりたいわけじゃなくて、女の子の服を着るのが好きなだけですからね。

キャンディ そうそう。女の子の服が好きだから着ているだけ。カメラが好きだったら見ているよりも撮ったほうがいいし、車が好きだったら運転する。同じように、女の子の服が好きだったら、ながめているよりも着てしまいたいという、ごく自然な欲求ですよ。

――なるほどー。

キャンディ まあ、私の場合は女性になりたいわけではないけれど「女性みたいな見た目になりたい」という願望はあるんです。脳みそは男なんだけど、女装している自分を男の自分が好きになっちゃって……だから、性の対象が自分なの。若い頃は天井に鏡を貼ってたんだから。まだピチピチしてた頃は、自分の女装姿を見てオナニーしてたからね。

小林 はー! 自分も鏡を見て「妙にセクシーだな」と思うことはありますけど、それでどうこうってことはないですね。

キャンディ 今はもう年取っちゃっててムリだけどね。鏡なんか見たくないよ。

――一方、小林さんのほうはヒゲ丸出しですけど。

小林 私の場合は、男の汚らしさとセーラー服のアンバランスさが面白いと思っているので。女装のお店に行ったりすると、本当に完璧な女装の人がいたりするんですよ。服装や見た目だけじゃなくて、仕草や考え方まで女性そのものなんです。でも、完璧な女装って意外とつまらなくって。「普通の女性がいるだけ」になっちゃうから。

――だからこそ、ヒゲは残していると。

小林 完璧だったら、誰も見向きもしてくれないじゃないですか。目立ちたいってわけでもないんだけど、「おっさんがセーラー服着ちゃったぜ」という違和感は残しておきたいというのはありますね。

――女装とひと言でいっても、いろんなジャンルがあるんですねぇ。

小林 すごいバリエーションがありますからね。「女装ニューハーフプロパガンダ」っていう女装者やおかま、ニューハーフの人が300人くらい集まるイベントがあるんですけど、これだけみんなバラバラなのに、よく平和にやっていけてるな……と思っていますよ。

キャンディ お互いに興味がないんだよね。セーラー服が好きな人は和服なんて興味がないし、和服好きな人はフリフリのドレスなんて興味ない。興味があるのは下着だけ、水着だけ、なんて人もいるし。でも世間から見れば、全員変態ですからね。

小林 そうですね。女装において汚らしさを押し出す人もいれば、キレイになりたい人もいて、心の中ではお互いにあまりよくは思っていなくても、全体がマイノリティだから結束している……みたいなのがあるのかもしれませんね。

キャンディ どっかしらで拠りどころを欲していながらも、「自分はほかとは違う」っていう気持ちもあるんだよ。まあ、こっちとしては女装が規格統一化されないほうが面白いからいいんだけど。

――おふたりとも、女装の時の衣装が決まってますよね。やはりそれ以外には興味がないんですか?

小林 いやー、実はほかの服も着たいんですけど、もうセーラー服に慣れちゃってるんで。また違う服を着るとなったら、初めて女装して外に出た時のようにイチからドキドキしなくちゃならないんで。

キャンディ まったくそう! 私も部屋ではアンナミラーズの制服とかいろいろ着ているんだけど、結局、外に出る時はこの衣装になっちゃうんですよ。この服を着てたら「いつものあのオヤジだよ」って身分証になるじゃないですか。逆に「今日はセーラー服なんですね」なんて言われたら恥ずかしくて、耐えられないと思う。だから「いつものヤツでいいや!」ということになっちゃう。

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