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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 女装おじさん対談が実現!
キャンディおじさん×セーラー服おじさん 東京2大女装おじさん対談

「女装なんてドラッグに比べたら健全!」中年おじさんが“不完全女装”にハマるワケ

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小林 まあ会場のトイレで着替えてたんで、会場の中だけですけれど。それでも足がすくむ思いでしたね。

キャンディ でも、1時間もたったら平気になったでしょ。

小林 そうですね。もともとアーティストが集まるイベントなんで、意外と受け入れてくれましたね。逆にすごくウケちゃったんで引っ込みがつかなくなって、「デザフェスに行く時にはセーラー服」っていうのがお決まりになっちゃいました。だから、キャンディさんに人生を曲げられたんですよ。

キャンディ もともと興味はあったんでしょ?

小林 はい。「キャンディさんが来る」というのを、いい口実にしたんでしょうね。本当に女装で外に出ていったのはデザフェスから1年半くらいたってからなんですけど、鶴見のラーメン屋で「30歳以上の男がセーラー服を着てきたらただ」っていうキャンペーンをやっていると聞きまして、「じゃあ行こうか」と。結局、あれも自分への言い訳ですよね。「ラーメンを食べに行くんだから……」って、女装をする口実ができるじゃないですか。あれで、初めてウチからセーラー服を着てラーメン屋まで行きました。やっぱり外って、イベントの会場とは全然違いますからね。すごくバカにされるんじゃないか、職質されるんじゃないかといろいろ心配して……。

――むしろ無視されたんじゃないですか?

小林 そうなんですよ。都会のスルー力ってすごいですよね。堂々としてると、意外と誰も絡んでこないんです。

キャンディ まあ、東京では知らんぷりして通り過ぎてくれるよね。大阪では指さして笑ってくるけど。

――今まで、通報されたりなどのトラブルはないんですか?

キャンディ 職務質問されたら名刺出して免許証出して……って、こっちからなんでもかんでも出しちゃうの。そうすればほとんど大丈夫ですね。そもそも、悪いことをするんだったら、こんな目立つ格好するわけないじゃん。こんな格好してるからこそ、かえって模範的な市民であろうと心がけてるんですよ。

小林 女装を取り締まる法律はないですからね。あんまりしつこく職質したら、逆に人権侵害になっちゃいますよ。

キャンディ まあ、警察も大変ですよね。

小林 ただ、「どこまで大丈夫なのかな?」って、いろいろやってみる時期ってありますよね。デパート行ってみたり銀行に行ってみたりホテルに行ってみたり……。私は裁判傍聴しに行きましたけど、大丈夫でしたね。

キャンディ どこ行っても、意外と問題ないよね。でも、週末の繁華街だけは避けるかな。日本の酔っ払いって、しょうもないんだよ。

小林 あいつら、男だったらスカートめくっていいと思ってますからね。でも、そういう酔っ払いとか以外は、日本ってすごく寛容ですね。

――寛容ですか?

小林 この間、海外メディアに紹介されたんですけど「日本では、あれをやっても平気なのか?」って反響が多かったんですよ。たとえばアメリカとかって「自由、自由」って言ってるけど、公の場所で女装をする自由なんてないんです。こんな格好で外を歩いていたら、なにか犯罪に巻き込まれたりしかねないから、安全に歩けないわけです。ところが日本だと、女の子が寄ってきて「一緒に写真撮ってくれませんか?」ですからね。海外の人にとってはカルチャーショックだったみたいです。

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