巨額脱税疑惑のバルサ・メッシ「会計士に裏切られていた?」ライバル・レアルの影も……
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FCバルセロナに所属する世界的スーパースター、リオネル・メッシ(26)とその父が、スペイン税務当局により3度にわたって総額400万ユーロ(約5億2,000万円)を脱税した容疑で告発されたが、その背景に「メッシが契約していた会計士に裏切られた」という話が出ている。
スペインでの報道によると、メッシと父ホルヘ氏が、肖像権使用料がベリーズやウルグアイなどの非課税国にある企業に振り込まれるよう細工し、2007年に106万ユーロ(約1億3,700万円)、08年に157万ユーロ(約2億3,000万円)、09年に153万ユーロ(約1億9,800万円)を脱税したと検察が主張しているというが、これについて同国の新聞では、関係者のコメントとして「振り込み先のダミー企業が周到に準備されているところから見て、素人には描けない計画の緻密さを感じる」とも書かれた。
また、メッシ本人が「すべて間違いだ。解決するために税理士と弁護士に相談する」と否定している中で、抱えている会計士の名前を口にしていないことに「秘密を握っている渦中の人物と、何かがあったのではないか」と勘繰る声もある。
サッカー専門誌のライターによると「メッシが抱えている会計士が、所得隠しに協力しても、自身の大きな報酬には結びつかないと、常日ごろから不満を口にしていたという話も伝えられています。さらにはライバル、レアル・マドリードがその会計士と組んだのではないかという疑いもある」という。
FCバルセロナにはブラジルの大物FW、ネイマールの移籍が決定し、メッシと最強のコンビを組んでリーグを席巻することが期待されていたが、ワールドカップまであと1年というタイミングでの醜聞によるダメージは大きい。今後、メッシはペナルティでアルゼンチンの公式試合に出場できない可能性があるだけでなく、有罪であれば最長で6年間、刑務所に収監される案件でもある。
「欧州では、敵のスキャンダルを流して精神的に追い詰めていくのは常套手段。今回の脱税疑惑も、メッシ潰しの陰謀という可能性はあります。FCバルセロナは、これから黄金時代に突入しようという矢先でしたから」(同)
一方、メッシが問題の会計士の名前を出していないのは裏で報復を依頼しているからではないか、と書いているゴシップ誌もある。一部報道では和解に向けた動きも報じられたが、この騒動、まだまだ尾を引きそうだ。
(文=鈴木雅久)
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