サザン活動再開は“看板付け替え商法”? でも株価急伸・ファン歓喜のブランド力
#サザンオールスターズ #桑田佳祐 #アミューズ
ボーカル・桑田佳祐が食道がんを患ったことを理由に、2009年より活動休止していたサザンオールスターズ。35周年という節目を迎えた25日、新曲「ピースとハイライト」を8月7日にリリースすることと、全国ツアーを開始することが発表された。ネット上では「うれしすぎる!」「このときをどれほど待ち望んだことか」とファンが狂喜。また、朝日新聞が号外を配布し、アミューズの株が急伸するなど、社会的なお祭り騒ぎともなっている。しかし、ある音楽業界関係者は「桑田さんの音楽活動は実質上、変わらないのでは?」と指摘する。
「サザンのメンバーの演奏技術が“超一流”とは言いがたいため、桑田さんはサザン活動中も、斎藤誠など自分の周辺にいる優秀なプレイヤーをレコーディングに呼んで、楽曲のクオリティを上げる……という手法を取ってきました。ソロになると彼らは、より明確に桑田さんの楽曲を支えていますね。サザンのライブでもサポートミュージシャンの功績は大きく、言ってみれば2つのバンドが同時に演奏している状態。ソロでもサザンでも、サウンドはさほど変わらないのです」
この事実はファンもよく知るところで、再結成を喜ぶ声に紛れて「ソロ活動していたから、休止中なのを忘れていた」という冷静なコメントも見られた。
「休止の際も、関係者の間では『桑田さんがソロに飽きたら復活するだろう』とフラットに受け止められていました。今回の復活は、例えばX JAPANやLUNA SEAのように明らかな崩壊劇を経たバンドの再結成とはワケが違う。X JAPANの復活ライブのようなピリピリムードなど皆無で、意地の悪い見方をすれば“看板付け替えショー”(笑)。それなのに事務所の株価まで上がるとは、“サザンオールスターズ”というブランド力はさすがですね」(同)
ファンにとってうれしいのは、ライブで思う存分サザン名義の楽曲を聞けること。ツアーは8月10日、横浜の日産スタジアムでスタートする。活動再開に関して、桑田は「デビュー以来35年もの間、こうしてやってこられたことは、すべてみなさんのおかげです。これからもどうぞよろしくお願い致します。再会を祝してオッパイ!……じゃなくてカンパイ!」と、これまで通りの陽気なテンションでコメントしており、夏の音楽シーンを大いに盛り上げてくれそうだ。
(文=木野雪)
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