今回もヤバい奴らが勢ぞろい!“不良の格闘技大会”『RINGS × THE OUTSIDER』舞台裏レポ!
#格闘技 #前田日明 #THE OUTSIDER
●“朝倉兄 神と魂”
朝倉未来(愛知・20歳)
弱冠ハタチながら、非凡な打撃センスと抜群の勝負度胸を見せる朝倉。この日は海外対抗戦に参加し、イギリス人ファイターをパンチでKO。これでアウトサイダーでの戦績が3戦3勝になった。
この朝倉、見た目が優しそうなので真面目な格闘家なのかと思いきや、実は根っからのケンカ屋であることが試合後のインタビューで判明した。
──外国人と戦ったのは初めてですか?
「ケンカはありますけど、試合は初めてかな」
──いつどこで、外国人とケンカしたんですか?
「2~3年前、暴走族の副総長をやってるときに、公園でやりました。向こうからケンカを売って来たから、じゃあやってやろうってことで。そのときの相手は確かブラジル人だったと思います」
──なぜケンカを売られたのでしょう?
「俺、ケンカが大好きで、暇さえあればケンカしてたんで、きっとそいつの目に止まったんでしょう。そういうのはしょっちゅうでした。ちなみに暴走族に入った理由は、ケンカをしたかったからです。ただし、今どきの若い奴らみたいに、集団でボコリとかは絶対にやりませんよ。俺はどんなときもどんな相手でも、素手のタイマンしかやらないし、タイマンで負けた記憶はないです」
──ケンカは何連勝?
「数え切れない。これは自信を持って言えることですけど、ケンカはこの世代では日本一……とまでは言わないですけど、それぐらいやってます」
──相手はどこで探すのでしょう?
「地元でやればやるほど、どんどん強いのがやって来る。で、ある程度やっちゃうと、そのうち地元には相手がいなくなるから、今度は名前も知らない街にバイクで遠征に行くんです。そうすると俺は弱そうに見えるからか、よくケンカを売られるんですよ。で、『待ってました』とばかりにケンカを買って、ブッ倒す。楽しかったなぁ(笑)」
──今はもうやってませんよね?
「少年院に入ってから、落ち着きましたね。でも時が流れて、あるときふと思ったんです。やっぱケンカがないと寂しいな、と。それで1年半ぐらい前に、総合格闘技を始めました。それ以前から空手はやってましたけどね」
──今日は押される場面もありましたが、最後は見事にKO勝ち。
「今日の相手は外人だけあって、パワーが強かったし、今までで一番パンチも重かった。殴られて記憶が飛びかけたのも今日が初めてでした。でも最後まで、落ち着いて戦えましたね」
──落ち着いて戦えるのは、ケンカの場数が多いから?
「というより、自分のパンチに自信があるんですよ。当たれば誰でも倒せるという自信がある。左右どっちのパンチでも」
──試合後のマイクでは、吉永選手との対戦希望をアピールしていましたが。
「DVDを見て、格好いい男だなと。憧れの存在ですね」
──その吉永選手ですが、今日の試合ではヒヤッとする場面もありました。
「へえ、そうなんだ。じゃあ、たいしたことないっすね、たぶん」
──今後の目標を?
「あのねえ、最近ねえ、チャンピオンがつまんないじゃないですか。だから俺が、強くて面白い試合ができるチャンピンになりたいですね」
──面白い試合とは?
「打撃の試合に決まってるじゃないですか。俺、寝技もできますよ。でも、客が見たいのはそれじゃないでしょ? 本当にヤバいときには寝技も使いますけど、スタイルとしてはやっぱケンカですね。俺が次世代のミスター・アウトサイダーになるんで、期待しといてください」
5周年を迎えたアウトサイダー。世代交代の波が、徐々にではあるが確実に押し寄せているようだ。
次回アウトサイダーは、9月8日(日)に大阪市中央体育館にて開催。初の関西進出なので、注目度の高い大会になりそうだ。チケット情報、選手募集情報などは、リングス公式サイト(http://www.rings.co.jp/)でご確認を!
(取材・文=岡林敬太/撮影=オカザキタカオ)
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