今回もヤバい奴らが勢ぞろい!“不良の格闘技大会”『RINGS × THE OUTSIDER』舞台裏レポ!
#格闘技 #前田日明 #THE OUTSIDER
横浜にケンカ自慢が大集結!──前田日明主催の格闘技イベント『RINGS × THE OUTSIDER』が9日、横浜文化体育館で行われた。因縁の再戦、自爆チョップ、あわや番狂わせ、海外対抗戦などなど、見どころの多かった今大会。ひときわ目立っていた試合と選手をクローズアップ!
●“横濱義道会初代総長濱の狂犬”
黒石高大(神奈川・27歳)
VS
“リアル刃牙”
渋谷莉孔(東京・28歳)
アウトサイダーの看板選手である両者。前回の対戦は互いに慎重になりすぎて、お見合いに終始。ファンの失望を買った。そこで主催者の前田日明は今回、再戦の舞台を用意した。
試合前の両者にインタビュー。まずは控え室に横たわり、無表情でストレッチをしていた渋谷から。
──体調はいかがでしょう?
「普通。全然、なんも用意してない」
──再戦を控えた今の心境は?
「仕方ないからやる、みたいな感じ」
──あまりこの試合には乗り気でない?
「ぶっちゃけ、キャンセルしてもよかったんですよ。カネがないから俺の階級のベルトを作る気がないって(主催者の前田日明に)言われて、一気にやる気がなくなっちゃった。(リングスは)ちょっとカネの使い方、間違ってるんじゃないか。あんな外人ばっかにカネ使ってるようじゃ、ダメでしょ」
──そんな中、今日の試合に向けて、どのように気持ちを奮い立たせてきたんですか?
「まだ全然奮い立ってない。試合30分前になってから、どうにかします」
──今回勝ったらどうするつもり?
「他んとこ行くかも。名古屋とか沖縄とかから、いっぱい声がかかってるんですよ。『ベルト作るから、来てくれ』と。ワンマッチでタイトルマッチやってくれるところもあるみたいだし、カネも出るし旅費も出るから、他行ったほうがいいのかな、と」
──ということは、勝っても負けてもアウトサイダーは今回で最後?
「試合後に何を言われるかによりますね。(ベルトを)作るって言われたら残るかもしれないけど」
……といった感じで、終始テンション低めの渋谷。「トレーニングは全然してない。ここ最近はずっと不摂生してた」と言うが、体は前回よりも鍛え上げられているように見える。
一方の黒石の様子はどうか。控え室を覗くと、ひとりで何やら思案中だった。普段は陽気な彼なのに、この日は非常に恐ろしい顔で取材に応じた。
──地元横浜での再戦。今、どういう気持ちですか?
「もうやること決まってるんで。殴り合い。突っ込むしかない」
──1ラウンドのしょっぱなから?
「2ラウンドフルで戦うことは考えてないっす」
──今日のために、どのような練習を?
「フィジカル。組み合ったときの対処と、あとは6分間で600~700発ぐらいはフルで殴れるように」
──寝技もある程度想定している?
「2~3発いいパンチが効いたら、渋谷君は絶対タックルに来るから」
──もしそうなっても大丈夫?
「土橋(政春)君といつも練習やってるから大丈夫です。渋谷君は土橋君よりは強くないんで」
そんな両者の対決は、前回とは打って変わって終始アグレッシブな展開に。まず開始早々、渋谷がハイキックで黒石からダウンを奪う。立ち上がった黒石はひるまず猛進するが、力みすぎてスリップする場面もたびたび。そうした隙を見逃さず、渋谷は黒石を打撃と寝技でジワジワ追い詰め、最後はスピニングチョークで締め落とした。
勝った渋谷は勝利者マイクで「おい黒石、いろいろあったけど、俺おまえのこと嫌いじゃないぜ。おまえのまっすぐなとこ俺は好きだぜ。ありがとう! あともう一個言わせて。今、前田さんが俺のためにベルト作ると言ったんで、チャンピオンは俺しかいないっしょ! 見とけー!」と継続参戦の意思表示。
敗れた黒石は「完璧な負け。途中で心が折れた。また一から出直します」とさっぱりした表情で再起を誓った。
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