テレビ辛口研究所
『あまちゃん』ブームだからこそ振り返りたい、金字塔ドラマ『おしん』の意外すぎたリアル
2013/06/19 12:00
#テレビ辛口研究所
■男たちは、みんな味方になっていく
最初は「小作人の娘」ということで、おしんを嫁として疎ましく思っていた夫のお目付け役「げんじい」は、すぐに一番の味方になる。また、おしんをいじめる姑とは対照的に最初から好意的な態度を示す舅、途中から肩を持ち始める義兄など、男性はみんなおしんに魅せられ、味方になっていく。ある意味、魔性の女?
■「現代」が記憶よりも頻繁に登場する
貧しい暮らしを経て、後に金持ちで幸せになった「現在」を最初から見せることで、安心して見られる構成になっていたが、これが、記憶していたよりも頻繁に登場している。ちなみに現代編は、普通の橋田壽賀子ドラマを見ているよう。
■濃い方言がてんこ盛り
『あまちゃん』では序盤に、海女さんたちの言葉を「字幕」で見せる“遊び”を盛り込んでいたが、『おしん』には当然字幕もなく、解説もないままに、ビックリするほど濃厚な方言がてんこ盛り。しかもテンポもかなり早く、ときどき聞き取れないほどだが、「いびり」のニュアンスは表情や語気から伝わるせいか、なんの違和感もなく見ていたようだ。
このほかにも、今見てみると、『おしん』のスゴさを痛感する点は多数。対比してみると、『あまちゃん』がかなり保守的に見えるほどだ。『あまちゃん』にハマっている人たちは、まったく似ても似つかないもう一人の東北ヒロインを、あらためて見てみるのも面白いかも。
最終更新:2013/06/19 12:00
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