貫禄の開幕9連勝でも「露骨な不快感」 楽天・田中マー君をイラつかせる“スコアボードの呪縛”とは
#プロ野球 #田中将大
球界のエース、楽天の田中将大投手が16日、セ・パ交流戦ラストとなる阪神戦に登板。今季初の完封勝利で開幕から9連勝をマーク。昨年から続く自身の連勝も13と更新した。阪神のスーパールーキー・藤浪晋太郎に投げ勝った田中だが、その裏では人知れずあるモノにイライラを募らせ、乗り越えた上での白星だった。
同じ高卒出身の本格派投手との投げ合いを、先輩として“貫禄”で勝ち切った。1回は阪神の2番・柴田の打球処理を誤り、投前内野安打。2回は、5番・新井貴から下位打線に続くところで3連打を浴び、ノーアウト満塁のピンチ。8回も2アウトから不調の1番・西岡にツーベースを打たれた後、2つの四球を与え2度目の大ピンチに。「序盤からバタバタして苦しい投球となった。いつものことだが、好守に助けられました」と、バックに助けられながらチーム一丸で手にした勝利だと強調した。
この日は、人気球団の好打者相手に圧巻のピッチングを見せた田中だが、実は打者以外にもう1つ、戦っている相手がいた。それは、本拠地・Kスタ宮城に設置された大型ビジョン。ここに常時表示されるある成績に、不快感を示していたという。
「Kスタのビジョンは2つあり、右側にあるビジョンには、打者と投手の成績が表示されるのですが、その内容が細かく、テレビ中継を見ている感覚に陥ります。投手だとホールドやセーブ数はもちろん、ご丁寧に奪三振率まで表示。その中で、投球数という項目に田中投手が不快感をあらわにしていたというのです」(プロ野球番記者)
投球数といえば、いまやどの球場でもファンサービスの一環や、自軍のピッチャー交代時の参考として欠かせないモノ。
「ですが、田中投手にとっては球数よりその日の内容でどこまで試合に貢献できるかを重視しているようで、球数はあくまで“参考資料”程度にしか考えていない。それをマウンドから後ろを振り返った時にずっと目にするのが嫌らしく、昨年は田中投手の登板中は、一時的に表示をなくしたことも。今年もその流れでしたが、どういうわけか通常通りの表示のまま。その中で、Kスタで4勝負けなし。成績も連勝街道まっしぐらの状態なので、ゲンを担いでそのままにしていたようです」(同)
連勝を続ける裏では、“スコアボードの呪縛”とも戦い、見事勝利を収めたというワケだ。
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