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「地方分権」「規制緩和」「世代交代」──

AKB48総選挙総括! 指原莉乃の“サシノミクス”成長戦略&SKE48躍進の裏側

IMG_8308.jpg決意表明した宮澤佐江

 一方、「SNH48一本で行く」と宣言した宮澤佐江は、「48グループに一番必要な一生懸命になること、そして、パフォーマンスすることは後輩にはまだ負けていないと思っています」と先輩としての矜持を見せた。16位に名を刻んだ須田亜香里は「次世代が無理なら今を引っ張れる人になればいいんじゃないですか!」と、現世代として今やるべきことをするという意識の高さを熱弁。握手会、軟体芸はもちろん、笑顔を見せる曲では、圧倒的なまでの笑顔で踊り続ける須田の姿勢はAKB48グループが目指す表現のひとつの到達地点。メンバーと振り付けをシンクロさせながらも、一際目を魅くそのパフォーマンスは、レッスン場でストイックに汗を流してきたことの成果だ。彼女の発言のように、誰かに任すのではなくメンバー全員が主体性と、“当事者意識”を持てば、AKB48グループはさらに成長できるだろう。

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●ファンが思いを込めた「1票の重さ」

 劇場盤への投票権封入により、票数が伸びた今回の総選挙。投票方法は、各モバイルサイト、あるいは『LIVE!! ON DEMAND』月額会員も可能で、方法はさまざまだが、「1票の重さ」は変わらず、むしろ、重くなっていると表現して過言ではない。20位・高城亜樹と21位・北原里英の8票差など、まさに1票が大きな意味を持つ世界だ。推しメンを少しでも目立たせ、「夢へと近づいてほしい」と票を投じたファン、一人ひとりの思いに報い、そして、「1票」に込められた願い、感謝、決意、あるいは葛藤、苦しみを学びつつ、AKB48グループはこれからも活動にまい進していくだろう。

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 今年も多くの名言が生まれ、胸に去来した思いを自分の言葉で表現したメンバーたち。彼女たちが涙を流すのは、その獲得した順位が、“誰かの涙のしみた順位”だからだ。普段は仲間であるメンバーが立ちたかったその位置を奪い合う、その覚悟もまた芸能界という世界の本質なのだ。正々堂々戦ったメンバー、そして彼女を見守るファン、すべてに感謝しよう。「アリガトウ」。

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(文=本城零次/撮影=岡崎隆生)

最終更新:2013/06/12 08:00
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