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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.226

ドキッ、巨乳だらけの強盗団の危険な春休み! 水着アイドル蛮遊記『スプリング・ブレイカーズ』

springbreakers02.jpg危険な匂いをプンプンさせるドラッグの売人・エイリアン(ジェームズ・フランコ)がスプリング・ブレイカーズと合体。

 こんなイカレポンチな作品を撮り上げたのは、『ガンモ』(97)や『ミスター・ロンリー』(07)で知られるハーモニー・コリン監督。デビュー作『ガンモ』では天災被害で荒廃した町で暮らす少年たちが捕獲した猫をハンバーガーショップに卸しながらシンナー漬け生活を送る様子が描かれた。『ミスター・ロンリー』は自分ではない他人に生まれ変わろうとするマイケル・ジャクソンのそっくりさんがそっくりさんばっかり集まるユートピアへと赴く物語だった。『ミスター・ロンリー』で復帰するまで、しばらくホームレス同然の暮らしを送るなど、ハーモニー監督はいかにも現代の無頼派だ。商業映画のレールからも物語の枠組みにも縛られないハーモニー監督の作品に登場するキャラクターたちは、ハーモニー監督と同じように一般社会からはみ出してしまった者たちばかり。でも社会のルールに囚われないハーモニー作品のキャラクターたちは、自分たちが暮らす世界が地獄のように寒々とした荒野でも鼻歌を歌いながら飄々と生きていく。

 本作で楽しげにスプリング・ブレイカーズを演じたのは、ジャスティン・ビーバーの“元カノ”として有名なセレーナ・ゴメス、ディズニー映画『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』(08)のヴェネッサ・ハジェンズ、『プリティ・リトル・ライアーズ』などTVドラマで活躍するアシュレイ・ベンソンら全米の人気アイドル女優たち。それにハーモニー監督の若妻レイチェル・コリンがおっぱいポロリ要員として投入されている。4人の中で誰がリーダー格かみたいな明確なキャラクター付けは劇中でされていない。そんなのどうだっていいじゃんってことらしい。4人のおっぱいが弾んで揺れて、観ている我々は官能と陶酔の世界へと引き込まれていく。

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