インスタントラーメンは世界の共通文化だった!『即席麺サイクロペディア2 世界の袋麺編』
#本
イギリス=料理がまずいのは、世界の共通イメージだ。カップ麺なので本書には収録されていないが、同国の「Pot Noodle」というカップ麺は山本さんいわく、
「太く短くネチャッとした噛み応えの麺、ドロ~ンとして脱脂粉乳のような乳臭さと化学調味料の塊のようなスープ、いつまでたっても湯戻りせずに芯が残る具など、日本のカップ麺とは異次元の食べ物という感じでした」
とのこと。聞いているだけで、とても食べたいとは思わない。
逆に、現時点で最もおいしかったのは、シンガポールの「Prema Food、Singapore Laksa 新加坡●(口+力)沙拉麺」という製品(最近食べたので、本書には未掲載)。
「結構高額な製品で、ゆで時間7分と作るのにも手間がかかりますが、麺もスープも高次元です。ラクサは海老とココナッツミルクの香ばしさが特徴のスープで、異国情緒がありながら日本人にも十分に受け入れられる味だと思います」
ゆで時間が7分だなんて、すでに「インスタント」じゃあなくなってるヨ!
一個100~200円程度のインスタントラーメン(東南アジアやアメリカでは10~20円と、もっと安い!)を買うためだけに、高額な旅費を払って渡航することも厭わない山本さん。本書では、実際に訪問したことのある国に関しては、購入ガイドも掲載している。つまり、読者もその気になれば、無限のインスタントラーメンの世界に参加できるわけだ。やっぱり、読んでいるだけじゃ我慢できない。本書を読んで旅立とうぜ!
(取材・文=昼間たかし)
※文中で触れた、山本さんの動画はこちら(食欲を刺激するので、深夜の閲覧注意!)
<http://www.youtube.com/user/tontantin>
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