インスタントラーメンは世界の共通文化だった!『即席麺サイクロペディア2 世界の袋麺編』
#本
世界の袋麺編』(社会評論社)
人は人生で、どのくらいインスタントラーメンを食べるのだろうか? 思えば筆者も、随分とインスタントラーメンを食べてきた。だが、「俺が食べたインスタントラーメンは、世界のインスタントラーメンの爪の先ほどの数でしかないんだ!」そう思い知らせてくれる本が登場した。その名も『即席麺サイクロペディア2 世界の袋麺編』(社会評論社)である。タイトルを見ればわかる通り、この本は第2弾! 人類は、こんなにもインスタントラーメンが好きだったのか……。
2010年に刊行された『即席麺サイクロペディア1』に続く本書。前作では、00年までに発売されたカップラーメン1,046種類が紹介されていた。そして、今回は世界の袋麺編だ。紹介されるインスタントラーメンの種類は539種類。前作より数は少ないが、紹介される国籍は31カ国にも及ぶ。さらに、すべてのインスタントラーメンは味の評価が数字で示され、単に紹介するだけではなく、実食してみるという気合の入ったフィールドワークだ。
まさにインスタントラーメンに人生を賭けているといえる著者の山本利夫さんは、収集歴30年以上。ゆえに、収集して実食したインスタントラーメンの数も、天文学的だ。
「今回出した本の範疇である海外の即席袋麺に関しては、ほぼ1,000種類です。国内やカップ麺までを含み、パッケージを保存してある製品は、現在5,100点以上あります。今までに食べた総数は把握していませんが、小学生のころから袋麺を自分で作って食べていましたし、中学高校では夜食としてカップ麺を頻繁に食べていたことを考えると、食べた製品の総数は8,000を軽く超えるのではと思います」
食べている数も半端ではないが、保存している数も相当のものだ。そんなに大量のインスタントラーメンを、賞味期限の間にちゃんと食べきれているのかも心配になる。
「食べ終わったパッケージは100枚ずつ袋に詰め、それを衣装ケースに入れて保管しています(現在3段になっているとのこと)。まだ食べていない品は常に50~100個ぐらいあり、段ボール箱に入れています。製品を入手したらすぐにデータベースに登録して、賞味期限を越さないように順番を決めて食べていきます。写真もデータベースで管理しているので、5,000を超えるコレクションでも検索は素早くできるようになっています」
パッケージの量にも驚くが、これから食べる分の数にも驚く。不謹慎ながら、何か天災があって救助がやってくるのが遅くなっても、まったく問題なさそうだと思ってしまう数だ。常人から考えると、途方もない数のインスタントラーメンが常備されているわけだ。
しかも、食べるだけではなく作る過程も毎回YouTubeにアップするという徹底ぶりだ。てっきり、毎食ラーメンばっかりなのかと思ったら「動画制作が追いつかないため、即席麺は週5食に抑えています」とのこと。
さて、数多くのインスタントラーメンを紹介する本書だが、やはり気になるのは味だ。
残念ながら、本を舐めても味はしないので説明文と評価点から味を想像するしかない。そんな本書には、段階評価で最低の1点だったものが27種類もある。
「中国の“骨気王老北京羊肉湯味”は、名前の通り羊肉味のスープで、強烈な臭みがありました。日本人には、とても受け入れられない味です。英国の“Batchelors Super Noodle Sweet & Sour”はスープがドロドロして中途半端な甘さと酸味があり、食べるのが苦痛でした」
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