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コーラを通じて世界情勢も見える!

三ツ矢サイダーのほうが好きなコーラ収集家が書いた『コーラ白書 改訂版 世界のコーラ編』

「90年代前半の中国のコカ・コーラは“炭酸砂糖水”みたいな感じでコカ・コーラ本来のフレーバーが感じられませんでしたが、最近は先進国と同じ品質になっています。現在でも国によって味は違いますが、アジア・アフリカを含め、それほどひどいものはなくなりつつあるように思います」(中本さん)

 さて、本書は単なる資料本だけにはとどまらない。「偶像としてのコーラ」というタイトルで、アメリカの象徴としてのコーラについての考察を行っている。冷戦下ではコカ・コーラ=アメリカとして、排斥運動が繰り広げられた国や地域もあったのだという。さらには、中東ではイスラエル=コカ・コーラ、アラブ諸国=ペプシコーラの構図があったことも記されている。もっと驚くのは、「メッカコーラ」という、堂々と反米を掲げたコーラが存在することだ。このコーラ、売り上げの一部はパレスチナ支援に回されているということで、コーラが単に炭酸飲料を超えた存在であることがよくわかる。

 ここまでコーラを愛する中本さんだが、「コーラは研究対象ですので、普段はあまり飲みません。個人的には三ツ矢サイダーのほうが好きです」だとか。でも、800種類もコーラを飲んでいるなんて、やっぱりコーラ好きに違いないよ!
(取材・文=昼間たかし)

最終更新:2013/06/03 21:00
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