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コーラを通じて世界情勢も見える!

三ツ矢サイダーのほうが好きなコーラ収集家が書いた『コーラ白書 改訂版 世界のコーラ編』

corahakushyo.jpg『コーラ白書 改訂版 世界のコーラ編』
(社会評論社)

 私事で恐縮だが、筆者は以前にコーラ断ちをしてみたことがある。ほぼ毎日のように飲んでいたコーラを、飲まない。さらにコーラだけでなく、炭酸飲料のすべてを飲まない。ただそれだけのことなのに、なぜかとても損をしたような気になった。そればかりか、毎日なんだか落ち着かないし、気分もすぐれない。どうにかこうにか、一年くらい続けてみたのだが、結果、仕事が減った……。

 つまり経験則からいえば、気分をリフレッシュする目的で炭酸飲料は欠かせない。中でも、コーラの与えてくれる爽快感はこの上ないのだ。

 そんな“魔法の飲料”コーラ。メジャーなコーラとして知られる「コカ・コーラ」「ペプシコーラ」だけでなく、世界には無数のコーラの名を冠した炭酸飲料が存在する。そんなコーラを紹介するのが『コーラ白書 改訂版 世界のコーラ編』(中本晋輔、中橋一朗著/社会評論社)だ。本書は、2007年に発行され長らく在庫切れになっていた『コーラ白書』の改訂版。初版が刊行された際も話題となった本書だが、それから6年あまりの間にさまざまなコーラが発売された。ペプシがキュウリやシソなど、あまりにも革新的すぎるフレーバーのコーラを発売したのはよく知られるところ。今回はそうしたコーラも収録し、まさに世界でただ一冊のコーラ紹介本となっている。

 これまで収集したコーラの数は800種類あまりだという著者のひとり中本さんは、コーラを買うためだけにサンフランシスコに行ったこともある強者だ。「国内であれば夜行バス+電車で、宮島コーラ、広島コーラ、福山コーラを買いに行ったこともあります」。

 さらに、コーラを買うためだけに韓国日帰り旅行も経験したというから、スゴイ! 収集活動は月に1万円程度でそれを15年もやっているというから、すでに180万円あまり(さらに交通費)をコーラに費やしている計算になる。

 買い集め、実際に飲んでいるからこそ、本書でのコーラに対する考察は深い。本書ではポッカが販売していた「ふってふってゼリー コーラアップ」や紙パックのコーラ飲料など、「こんなのあったなあ!」と懐かしいコーラも満載なので楽しく読める。筆者も読み進めるうちに、受験生の友だった「Jolt Cola」を見つけて懐かしくなることしきり……。

 それにしても、単にコーラなのに、味の違いがこんなにあるというのも不思議なもの。中本さんによれば、地域や時代によってかなり味の違いはあるという。

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