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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.225

幸せになるのが怖かった。スキャンダラス番長の懺悔録『ロマン・ポランスキー 初めての告白』

RomanPolanskiAFilmMemoir03.jpg2番目の妻となった女優シャロン・テート。
結婚の翌年、1969年にチャールズ・マンソン・ファミリーによって殺害される。

 ポランスキーはスイスでの軟禁中にユアン・マクレガー主演の政治ミステリー『ゴーストライター』(10)のポストプロダクションを済ませ、軽快なコメディ『おとなのけんか』(11)の製作準備を進めていく。それまでのポランスキーは恐怖、孤独、猜疑心を扱った作品が多かったが、『おとなのけんか』はジョディ・フォスターやケイト・ウィンスレットら大人の俳優たちが子ども同士のケンカを巡って大騒ぎするユーモアたっぷりな室内劇で、最高にシャレたエンディングが印象的だった。子どものために、親たちが真剣にケンカする。巨匠となったポランスキーにとっても、『おとなのけんか』の撮影は夢のように愉快な体験だったに違いない。
(文=長野辰次)

RomanPolanskiAFilmMemoir04.jpg
『ロマン・ポランスキー 初めての告白』
製作/アンドリュー・ブラウンズバーグ 監督/ローラン・ブーズロー 
配給/マーメイド・フィルム 6月1日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにて6週間限定ロードショー ※ニュープリント版『ローズマリーの赤ちゃん』(68)、デジタルリマスター版『水の中のナイフ』(62)、『反撥』(65)、『袋小路』(66)を同時上映。
(c)2011 ANAGRAM FILMS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
<http://mermaidfilms.co.jp/rp>

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