「頑張るとか、一生懸命って言葉が嫌い」キングオブ潔癖症・坂上忍から学ぶ40代の“真っすぐすぎる”生き方
#インタビュー #坂上忍
坂上 僕が監督した映画で子役オーディションをやった時に、子役への指導が、「僕らの時代から進歩してないんだなあ」って思ったんです。それで僕がやろうと。
――直接、子どもたちを指導することもあるんですか?
坂上 基本的に、僕が毎週教えてますよ。
――特に、どんなことを伝えたいですか?
坂上 大人に媚びることは覚えなくていい、ってことですね。昔から、本当に媚びたような挨拶をする子役が多くて……。当然、挨拶も教えるんですけど、大人びた子どもにするようなことだけはしたくないなって思ってます。子どもは、未完成だから子どもなので。
――実際、ほかの養成所の子役たちと違いますか?
坂上 比べたら、もしかしたらうちの子たちは少し態度が悪いかもしれないですね(笑)。ただ、テレビに出るために頑張ったり、我慢したりするような子よりも、芝居が好きな子が多いと思います。
――もともと、子ども好きなんですか?
坂上 いや、全然。興味ないですねえ。
――あ、そうですか(笑)。ということは、今後、自分の子どもを作る気もあまりないですか?
坂上 さっきも言いましたけど、余計なお世話です! 作りたきゃ作るし。
――はい、すみません! では最後に、今後の展望を教えてください。
坂上 今まで通り、無駄に頑張りすぎないように「なんとなく仕事をする」ということですね。僕、「頑張る」とか「一生懸命」って言葉が嫌いなんですよ。それは“当たり前”のことなんで。仕事を続けてる人は、それを当たり前のようにやってるから続いてる。1つひとつのお仕事を、自分なりに真摯に消化していきたいですね。
(取材・文=林タモツ/撮影=梅木麗子)
●さかがみ・しのぶ
1967年6月1日生まれ、東京都出身。3歳から劇団に所属し、天才子役として人気に。両親の離婚や、父親の借金、学校でのいじめを乗り越えながら、長年、芸能界で活躍。メディア出演のみならず、映画監督、舞台の脚本・演出、キッズアクタープロダクション「アヴァンセ」のプロデュースなど、活動は多岐にわたる。
ブログ<http://ameblo.jp/shinobu-sakagami/>
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