視聴率復調でニンマリのフジテレビだが……「ヒットドラマの“焼き直し”乱発では未来なし!」
#フジテレビ
フジテレビの豊田晧社長が26日、東京・台場の同局で定例会見を行い、強気な発言を連発した。フジといえば、かつては“視聴率三冠”が定位置となっていたが、ここ数年は低迷が続いている。
ところが4月に入ってからは、福山雅治主演の月9ドラマ『ガリレオ』が20%を超える視聴率を叩き出すなど絶好調。今月1日から23日までの平均視聴率はゴールデンタイム11.5%、プライムタイム11.7%とそれぞれ民放2位となった。
上昇気流が吹き始めてきたことで豊田社長は「フジテレビらしさを失わずに回復できているのかな。まずドラマ、そしてバラエティという当初の方針に乗れている」と笑顔。編成担当の大多亮常務取締役も2週連続で20%を記録した『ガリレオ』について「初回は是が非でも20%台でスタートしないと、と未曾有の番宣を行った。ドラマを立て直してからバラエティという作戦通りの結果になっている」と、ニンマリだった。
とはいえ、テレビ関係者の声は一様に辛らつだ。
「要するに、ヒット作の続編を焼き直しする作戦でしょ。それをやっていたら“未来”はない。昨年10月に大多氏の肝入りで往年の人気番組『料理の鉄人』をリニューアルした『アイアンシェフ』をスタートさせたが、わずか半年で打ち切り。それでも大多氏の『ヒット作の続編を!』というスタンスは変わらなかった。秋にはトレンディドラマの先駆けとなった浅野ゆう子、浅野温子の“W浅野”でおなじみのドラマ『抱きしめたい!』のスペシャル版も放送予定。業界では『何を今さら……』と冷ややかな目で見られていますよ」
このほか、7月からは松嶋菜々子主演で『救命病棟24時』の新シリーズがスタート。さらに江角マキコ演じるOLたちのドタバタを描いた『ショムニ』の続編も検討されているという。某テレビ雑誌のライターは「確かに人気ドラマの続編はもともとの地力があるから強い。ただ、それを連発しては視聴者に飽きられるし、何よりスタッフや番組作りの質の低下につながる。いまフジがやっていることは応急処置なだけ。決して楽観できません」と断言する。フジの迷走はなおも続く……。
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